・ イニシャル:R.M

・ 性別:男性
・ 出願時年齢:26〜30才
・ 海外経験:なし
・ 費用:社費

 

 

1. はじめに(バックグラウンド)

 ・学部・大学院では化学工学(化学プラントの設計や生産プロセスの最適化など)を専攻

 ・新卒で日系の証券会社に投資銀行部門の部門別採用で入社(2015年4月入社、入社5年目での出願)

 ・投資銀行ではカバレッジ業務に従事。出願直前は製造業(鉄非鉄、一般産業、など)、運輸業(陸運、海運、鉄道、など)、民営化案件をカバーするチームに在籍

 ・学生時代は4回生まで体育会のサッカー部に所属していたためパスポートすら持たず。また入社後も帰国子女や留学経験のある人が多くいたため、英語が本格的に必要とされる状況に置かれず

 

 

2. Why MBA

 ・入社4年目に、提携しているアメリカの投資銀行の研修に参加した際、本場の投資銀行の本社で働く人たちの本物感を目の当たりにし、自分の今までのキャリアを本格的に見直す必要性を痛感したこと(アメリカで働くのってドラマに出てるみたい)
 ・業務でクロスボーダーのM&Aや外国人がマネジメントをする企業への提案活動をする中で、近いうちに読み書きだけでなく、交渉やネットワーキングを含めた英語から避けれれない状況が来ることを確信したこと(業務だけじゃ英語はどうにもならんがな、と気づく)
 ・留学と駐在を比較検討したときに、海外駐在した場合に英語力の向上がどこまで見込めるか分からなかったこと(後輩からの駐在しても英語あんまり上手くならんすよ、というアドバイス(あくまで個人の意見だと思いますが))
 ・直属の上司と業務をする中で、人間力や教養が如何に大切かを痛感したこと
 ・新卒の採用担当をする中で、帰国子女や留学経験のある学生の比率が急激に増加しているのを感じて、英語が出来ない場合のデメリットがどんどん大きくなりそうだと感じたこと(こんなに留学ってメジャーなの・・・?)
 ・仕事に慣れてきて苦労することが少なくなり、30歳になる前にもう一度挫折したほうが良いなと感じていた時に、ちょうど会社の社費制度の募集案内のメールが来たため(タイミングって大事)

 

 

3. Why Tepper

 ・面接の際、ロンドンからのフライトのキャンセルにより渡航日が1日遅れ、かつロストバゲージによりスーツを含めほぼすべての荷物を失った状況で、ピッツバーグの空港で地元のアメリカ人がダウンタウンでスーツを購入できるお店を地図付きでリストアップしてくれて、なんて良い町なんだと感動(その後ブルックスブラザーズでスーツ一式を購入。翌日の面接は30分のうち20分がこの話題となり、自身の英語力の低さをカバー)
 ・志望動機であるテックとアントレに対する知見獲得というストーリーとスクールの特徴が合致していたこと(GoogleとAmazonが卒業生の就職先としてのポーションが大きい。またComputer ScienceやEngineeringの学生とのアントレ活動が盛ん。Tepper発のベンチャーのGoogleへのExit実績もあり)
 ・MBAスクールはTop10に入ることは無いものの、大学としての知名度がアメリカでとても高く、金融業界にも強いパイプが(多分)あること
 ・一番初めに合格したこと(Safety schoolを除き)

 

 

4. 受験プロセスの概要 

 19年3月 - ①:社費候補生の内示(英語テスト未受験のため3カ月以内のTOEFL85点以上の取得が必須な条件付き内示)。直後にTOEFLの初回受験、結果57点(お、半分弱も取れてるじゃないか、と思う)。その後、飲み会で記憶を無くして顎が割れ5針くらい縫う(何事も経験が大事)
 19年3月 - ②:AGOSの無料相談。TOEFLのスコアを持参したところ「来年じゃダメなんですか?」と聞かれる(受験の大変さをつゆ知らず、なんと失礼なコメントだと思ってしまいました、すみません)。TOEFL対策講座をAGOSで受講開始
 19年4月~GW:クロスボーダー案件のサイニング→規模の大きな案件のビューコンという状況を受け、仕事に集中することを決意(GWは9連勤)。AGOSのカウンセラーの初めの継続が肝心というコメントを忘れる
 19年5中旬~6月:TOEFLに注力。90点台が出たため無事に社費候補生となる :)
 19年7~9月:引き続きTOEFLに注力(ただ90点を超えるまでが順調だったのでふわふわしたまま勉強していた気がします。この後年末に地獄を見ることに)。合間を縫って推薦状依頼の頭出しとエッセイのアイデア出しを開始。息抜きにと参加したMITやCBSのInfo sessionで多くの受験者がスコアが揃っている状況を知り、笑う
 19年10月:AGOSのカウンセラーからの、もう出願まで3カ月しかないからGMATと同時並行で進めるしかありませんね、とのアドバイスを受け、GMATの勉強も本格的に開始(サッカーに行くのを本格的にやめる)
 19年11月:夏明けから細々続けていた推薦状がpre-finalizeする。上司にどこを受けるんだと聞かれ、沈黙
 19年12月 - ①:初旬に受験したGMATで640点。とりあえずこれで2ndに出願し、年明けにアップデートを狙う作戦を授けられる(TOEFLが超えないとダメだから頑張ってね、ということでした)
 19年12月 - ②:(会社の研修で滞在した)カリフォルニアで受けたTOEFLの結果を受領、100点を超える(12/21結果受領、102点)。あ、嬉しいってこういう感情か。飲んで記憶が無くなる
 19年12月 - ③:12/28にSam(外人カウンセラー)と初回の面談を実施。Tepperの出願まで残り8日。その他R2の出願の締め切りまで約2週間
 19年1月:ヨーロッパ3校、アメリカ2校に出願。出願後にTOEFLとGMATの勉強を再度本格化(同時に若干の燃え尽き症候群からAmazon Primeで配信されるWOWOWのオリジナルドラマにはまる。俳優が豪華で演技も素晴らしくおススメです)
 19年2月:面接のためヨーロッパとアメリカを周遊。同時にLBSとHEC Parisのキャンパスビジットを実施。ロンドンで後輩の家に泊まった際に咳が止まらなくなる(今思うとあれはコロナだったのだろうか・・・)。その後、ヒースローで嵐のためフライトキャンセル、移動先のピッツバーグでロストバゲージにあう。辛すぎて一生海外に来るまいと思う
 19年3月:GREを受験。GMATより換算スコアが高かったためスコアアップデート。R2での出願5校中、4校合格、1校WL
 19年3月~4月:ここからが本当の受験だよカウンセラーに諭され、R3で合計8校(アメリカ7校とLBS)に出願。3校は連絡が無いまま不合格。5校で面接招待
 19年5月:3校WL。ん、ウェイトリスト?最も有効な対策はテストスコアアップと言われモチベーションが一気になくなる。コロナのため1年のdeferを検討するも、30歳になったこととWLの連絡がいつ来るのかわからないのでTepperへの進学を決意

 

 

5. TOEFL/IELTS

102 (R29, L25, S22, W26)
 ・はじめて受験した19年3月に50点台だったので最後まで伸びしろに期待し続けましたが伸び悩み、100点を超えるのに半年強を要する
 ・勉強していて一番効果があったと思うのはディクテーションとシャドーイングです。初めの3カ月くらいは気が狂いますが(少し禿げます)
 ・単語帳はコツコツやることをお勧めします。私は睡魔とのプロコンで回避するという戦略に出ましたが、「あ、単語帳やっとけば良かったな」と試験中に何度も後悔しました

 

 

6. GMAT/GRE

GMAT 640 (V31, Q48)
GRE 318 (V149, Q169) *GMAT換算670~680
 ・TOEFLの呪縛により、GMATはTOEFLと同時並行で3カ月、GREは10日ほどしか勉強できなかったので、有益な情報を提供できないと思いますが・・・
 ・GMATはAGOSの中山先生の授業を受講、不明なところが出たきた度にメールで質問しました。Verbalは30を超えたもののマスが安定せず、そもそも問題文を正確に読む英語力と中学受験的な算数力が大事だなと思いました。高校までほとんど勉強していなかったこともあるのか、理系なのにマスに苦戦しました
 ・あと、回数制限にも注意しましょう(当たり前ですが・・・)。CYベースの制限であると勘違いして5回の回数制限を一瞬で使い果たしました
 ・GREについては、GMATの回数制限を使い果たした後に受験しました(R2の出願後)
 ・こっちはマスの問題文がGMATほど長くなく、比較的簡単なように感じました。TOEFL→IELTSへの変更と同様に、GREへの変更も価値のあるものだと思います

 

 

7. レジュメ/エッセイ 

 ・エッセイについては、アイデア出しをAGOSで実施した後、メインではアメリカ人のカウンセラーのSam(UCLA Anderson, Class of 2015)と執筆しました
 ・GPA2.9、TOEFL は105点に達しておらず、GMATも初めは600点台前半という、極めて下に飛びぬけたプロファイルだったため、いかにエッセイで書いた内容を面接で伝えられるか?ということを意識しました(それで受からなければどうしようもないので)
 ・幸いにも投資銀行業務自体はアメリカでも知られたものであるため、経験したクロスボーダー案件や研修参加の際に何を感じたかを分かり易く伝え、自分がMBAを経ることでどのように過去と同様の状況に陥った時に違う行動が出来るか、ということを自分の言葉で表現できるように意識しました
 ・また、上記の方針を軸として英語の表現を外国人のカウンセラーに直してもらい、それをまとめて面接準備の際の手元資料にしました

 

 

8. 推薦

 ・直属の上司ふたりに依頼しました。ひとりは執行役員です

 

 

9. インタビュー

 ・Samとのモックインタビューを各校1回(もしくは2回)実施

 

 

10. 最後に

 受験プロセス全体に対する感想としては、コロナになる前にサッカーや飲み会を自粛する生活が約半年続き、この機会損失を補うほどのものが得られたとは思いません。
 また、今までの20数年かけて積み重ねてきたものや一時仕事から離れることと比較して考えたとき、受験プロセスや2年間のMBA生活がどこまでその人の人生を変えるか/それほど大きなものを得られるか、という問いに対しての答えがYESかと問われると、まだいまいちその影響の大きさは実感できていません。
 ただ、アメリカに来て僅か1か月強ですが、いかに今まで自分が居た環境が狭いものか、日本以外に今まで見たことのないモノやヒトがたくさんいる、ということを日々感じることは出来るので、これが自分の人生を少しだけ豊かなものにしてくれる気がします。(英語が苦手な海外経験のない人間がアメリカに来るといきなりヒエラルキーの最下層に置かれる状況は如何とも形容し難い苦しみですが、これもまた人生経験のひとつでしょうか。)
みなさんの合格を心より祈念しております。