こんにちは!Class of 2026のKNです。先週Mini2の期末テストが終了し、8月下旬から始まったFall Semester(Mini1とMini2)が終了しました!たくさんの課題に対応するのに追われ、記憶があまりないです笑。さて、12月も残すところ半月となり、受験生の皆さんはエッセイ等の追い込みに入っているかと思います。今回の記事では、「2024 Fall Semesterの振返り」「昨年受験時の振返り」「ピッツバーグ生活で気づいたこと」をお伝えします。
2024 Fall Semesterの振返り
秋学期ではMini1(8/26~10/13)とMini2(10/22~12/14)に分かれ、10科目の授業を受講しました。Mini1では全ての科目が必修であり、会計1(アメリカ会計基準の仕訳等)、財務、確率統計論、チームマネージング、プレゼンテーションを中心に学びました。Mini2では、必修科目が4つのみで、選択科目も選ぶことができます。必修科目は、会計2(会計データの判断方法)、企業戦略、マーケティング、オペレーションでした。私は選択科目として、データ分析用のPython & Rプログラミングを選択しました。その概要についてお伝えします。
【Mini1】
Financial and Managerial Accounting 1(会計1)
アメリカ会計基準を中心に学びます。損益計算書の取引分析や在庫の先入先出法の計算など日商簿記に近いことを学びます。その他に減価償却の計算や債権の処理の仕方など会計知識を一通り学びます。私は会計知識のバックグランドが無い為、会計の授業には大変苦戦しました。金融出身の日本人同級生の助けを貰いながら、なんとか乗り切りました。
Finance 1 (財務)
財務では、会計の授業と違い、財務諸表の分析手法について学びます。会計のような細かな仕訳はないですが、財務諸表のデータからPresent Value(現在価値)やFuture Value(将来価値)を計算する分析手法等を学びます。その他にも投下資本に対してどの程度利益を上げたかの指標であるROICや債権者と株主の利益であるNOPAT、ROI, ROE等も学びます。個人的には、将来の経済価値を現時点の経済価値に換算するDCF modelやプロジェクトの良し悪しを計算して求めるNet Present Value(NPV)と言う指標の学びがとても新鮮でした(NPV>0だと良いプロジェクト。つまり儲かるプロジェクト)。
Probability and Statistics (確率統計論)
確率統計論の授業では、データ分析で必要となる数学の集合、期待値、確率等から始まり、統計学のt検定やp検定、95%信頼区間など日本の高校や大学で学んだことが出てきますが、既に10数年のブランクがあり、思い出すのにかなり時間が掛かりました。
Managing People and Teams (チームマネージング)
チームマネージングの授業では、様々なケースを事前に読み込み、授業でどのようにチームマネージングしていくかを議論またはロールプレイングで実践していきます。最終のファイナルプロジェクトでは、チームを組んで実際に多国籍のチームを率いた経験のあるマネージャー層の2人にアポイントメントを取り、インタビューをします。私のチームはアメリカ企業と日本企業のマネージャー層にインタビューをしました。インタビュー内容は、どのようにリーダの経験をしたか、多国籍のチームを率いた際にどのような課題に直面し、どのように乗り越えたかなどです。また本インタビューをもとに、MBAを卒業した時にどのように活用するかも検討します。
Management Presentation(プレゼンテーション)
プレゼンテーションの授業では、個人発表が計3回、グループ発表が1回と言った構成になります。プレゼン内容もマネージャーとして投資家に売り込む前提のプレゼンや大変革を起こすためのプレゼン、プレゼン資料なしのスピーチなど内容の濃い授業でした。この授業では、ジェスチャーや聴衆の巻き込み方、部屋の中を歩きながらプレゼンするなど魅力的なプレゼンのテクニックも学びました。
[Mini2]
Financial and Managerial Accounting 2(会計2)
会計2の授業では、会計1の細かい仕訳と違い、会計データを適切に解釈してマネージャとしてどのように判断するかを重点に置いた授業です。実際の会計レポートをどのように解釈するべきかを学んでいきます。会計1と比べて、難易度は格段に上がります。
Corporate Strategy (企業戦略)
企業戦略では、主にケーススタディを中心に学んでいきます。ケース対象企業の戦略について議論していきます。また、授業前にグループワークでケース課題について議論し、対象企業が置かれている状況について一定の理解を深めます。そのケース課題を授業のレクチャーや議論で取り扱い、どのような戦略であったのかを深めていきます。最後にはグループワークのFinal Projectとして、任意の企業を選択し、授業で学んだ企業戦略の分析を行い、プレゼンをします(私のグループは、任天堂を選択しました)。個人的に本授業は、The MBAの授業で、学びがとても多かったと感じています。
Marketing Management(マーケティング)
マーケティングでは、主に顧客セグメントの分類やターゲティング、プライシングなど他社製品に対してどのように差別化して、どのようなキャンペーンで売り出して利益を出すかを学びます。
Operations Management(オペレーション)
オペレーションの授業では、小売りや物流、クリニックなどのケーススタディを読みつつ、現状のオペレーション(現場運営)の問題点についてデータ(各セクションで何分か掛かるなど)を用いて、オペレーション特有の数式で計算して、どこがボトルネックかを検討します。その計算をもとに、どのような改善ができるかを議論します。この授業の中でEconomic Order Quantity(EOQ)を議論したとき、適正な在庫は悪ではないと言ったスタンスでした。EOQモデルも学びとしては良かったですが、トヨタ生産方式のJust in Time(JIT)に対して結構批判的で、JITの話は全く触れなかったのが残念です。
Python & R programming(データ分析用のプログラミングコード)
Python & Rプログラミングの授業では、データ分析用のプログラミングコードを2種類学びます。データ分析はExcelでも可能ですが、データ量が膨大になった際に処理しきれなくなります。ビックデータなどの膨大なデータを分析する際に必要なプログラミングスキルをこの授業で学びますが、コンピュータサイエンスの学部と違って、初歩的なプログラミング知識があればコードが書けるレベルの授業です。卒業後に活かせるスキルと感じました。
昨年受験時の振返り
この時期は、Round2の出願に向けて、エッセイの執筆が佳境を迎えているところでした。またGMATやEAのスコアも微妙で、GMAT Waiverを検討し始めた時期でした(GMAT Waiverは無事に通過)。私もエッセイのコンサルタントに添削してもらいながら、エッセイを完成に近づけていました。2023年度のエッセイのお題は、ダイバシティとインクルージョン関係でした。どのように書いたかについては百戦錬磨のコンサルタントの指導に譲りますが、私がこの時期に取り組んだことについてお伝えできればと思います(特に優先順位)。
(釈迦に説法で恐縮ですが)出願で必要な書類は、上司の推薦状やレジュメ、エッセイの3つの作成です。この時期は、レジュメや推薦状はすでに完成していました。個人的な意見ですが、レジュメや推薦状は、他校にも使い回しができる可能性が高いので、ある程度出来れたらレジュメの完成に力を注ぐべきかと思います。エッセイについては、一番行きたい大学院のエッセイを中心に作成し、コアとなる過去の経験を起承転結に書きつつ、かつ私の経験は出願校の発展に貢献できると言った構成でまとめていました。それを元に、優先順位の低い大学院に上手く当てはめて、時間を効率よく使っていたことを覚えています。あくまでも個人的なやり方なので、絶対にオススメです!とまでは言えないですが、ご参考にしてください。仕事をしながら、エッセイやらレジュメやらに取り組んでいたら、本当に時間がなくなりますので、是非優先順位をつけて取り組んでくださいね。
実際に優先順位を決めて動くことは、MBAのグループワークや宿題対応でも日本人の特性としてかなり活きてきます。本当に外国人は先を読んで動くと言うことが苦手の人が多いです。皆さんが希望する大学院に進学できることを願っております!
ピッツバーグ生活で気づいたこと(こちらのブログも参照ください!)
ピッツバーグに移住して、早くも半年が経ちました。気づいたこととして、本当に治安が安定しているなと感じています。先日、ピッツバーグで開催されたGreat Raceと言う10Kマラソンに向けて、休日にマラソン練習をしていましたが、昼間に女性一人でも走っている光景をよく見かけます。夜に走るのは流石に躊躇いますが、Shadysideであれば昼間はとても安全です。実際、お子様連れの同級生も同様のことを言っておりました。
食料品についても日本食が手に入らなかったらどうしようと、来た当初は感じていました。ピッツバーグには、日本の食料品等を専門に扱っている東京商店をはじめ、アジアンスーパーのMany More MarketPlaceなどで日本の食料品や日用品を購入することができます(価格が高く、種類が少ないです...)。また、オンラインサイトのWeee!では日本の食料品を豊富に扱っており、注文をすれば翌日には届くのでとても便利です(一部商品は除く)。価格が高い・種類が少ないことを気にしなければ、日本にいる時と変わらない生活ができるので不便はないです。
最後までお読み頂きありがとうございます。ピッツバーグの生活については、こちらのブログに詳しく記載していますので合わせてご覧ください!また、コーヒーチャットも随時受け付けていますので、contactにてお問合せください!
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