top of page

起業しよう! - Entrepreneurship(起業家精神)の支援リソース

執筆者の写真: teppermbateppermba

MBA生のアントレ関連リソース@カーネギーメロン

 



 

Class of 2026のDKです。昨日Final Examが終わり、今日から1ヶ月の冬休みに入ります。

これまで7月のBECIプログラム(インターナショナル向けの語学プログラム)、8月のベースキャンプ(=オリエンという名の講義やアクティビティ)、その後各1ヶ月半のMiniタームと、1年生は皆勉強に追われる怒涛の日々でした。

 

この数ヶ月間、学業を軸にしながらも様々な活動に顔を出してようやく学校のリソースの全体像が見えてきたので、受験生の皆様が気になりそうなテーマを随時紹介させていただければと思います。

 

今回は、ホームページ上で分かりづらく、コーヒーチャット等でよく聞かれる(私自身も情報収集に苦労しました)、CMU(カーネギーメロン大学の略)でのEntrepreneurshipのリソースを紹介させていただきます。アプリケーションプロセスの一助になれば幸いです。

※2024年12月現在、私が理解している情報です。最新の情報や真偽についてはご自身でご確認ください。詳細情報は下記のリンク先に豊富にあります

 

○Swartz Center for Entrepreneurshipについて

 

Tepperの施設内には、CMU全体のイノベーションを推進するハブとして、ビジネス、テクノロジー、デザインの各分野を結んでいるSwartz Center for Entrepreneurshipが併設されています。学生、教職員、卒業生に対して起業教育、支援、資金調達の機会を提供しており、MBA生向けの授業もあれば、他学部が開講している授業もあり、コンピューターサイエンス等の他学部生と共に学ぶ機会が豊富にあります。

 

様々なランキングがありますが、その一つである卒業生に占めるUnicorn創設者率において、CMUは全米でスタンフォード、MIT、ハーバードに次ぐ4位に位置しています。この数字について、「Tepperは他校に比べてかなり学生数は少ない(約160人)ため、その分享受できるリソースの割合・質が高いことを示している」と個人的に解釈しています。


 



 

下記は、私がこの3〜4ヶ月で参加・応募・検討したSwartz Centerのリソースとなります。下記のテーマに分けて紹介します。

 

1選抜型プロジェクト

2ワークショップ

3単発イベント

4コンペティション

5Experiential Learning Opportunity

 

 

1 選抜型プロジェクト

○James R. Swartz Entrepreneurial Fellows

 

詳細はリンク先に分かりやすくまとめられていますが、高倍率の選抜型起業家養成プロジェクトです。MBA以外のマスターの学生も対象ですが、インターンの機会、ネットワーキング、メンター、講義等、かなり充実したプログラムです。約10名のメンバー中、MBAの同級生は4人選ばれており、選ばれた起業家の同級生は、「Tepperのアントレのリソースはかなり恵まれているけど、利用している人は他校より少ないと思う。利用しない選択肢はないよ」と言っていました。

 

○Corporate Startup Lab(CSL) Fellowship Program

 

CSLというのは、Swartz Centerの中でも企業内イノベーションにフォーカスした組織です。CSLが提供しているFellowship Programもあり、これはセメスター毎に、有給で提携先企業の社内イノベーションのコンサルを行うポジションのようです。

 

 

2 ワークショップ

下記の通り、このmini1-mini2の間だけでもかなりの頻度でワークショップが開講されていました。興味があれば、いつでも誰でも出席できます。

 



 

その他、Swartz Centerとは全く関係ないですが、CMU在籍の日本人間でのAI研究発表会等もあり、最先端の研究者目線での課題や考えを学ぶ貴重な機会だと思って参加させていただいています(文系の私には難解ですが)。

 

3 Swartz Center の単発イベント

私が把握していない所で開催されているイベントも多々あるかと思いますが、少なくとも毎月のように何かしらのイベントがあることは、下記から分かるかと思います。

 

○9月Entrepreneurship Bootcamp

半日を通して、活用できるリソースについてザッと紹介してくれました。一部のExperiential Learningの機会についても、イベントに出ることによって知ることができました。登壇者の「大企業で顔も見えないような知らないリーダーのために働くのか、それとも自分が創り出した会社のために働くのか、どちらの人生を選びたいのか」という言葉が印象的でした。


 



 

○9月CMU関連スタートアップのピッチイベント: Venture Bridge (https://www.cmu.edu/swartz-center-for-entrepreneurship/education-and-resources/venturebridge/index.html)

2日に渡り、卒業生や在校生の起業家達が自社を紹介し、インターン生を募ったり、ネットワーキングができるイベントでした。デモdayもあり、2日で約20社ほどのプレゼン(重複あり)を聴講できました。ほとんどの企業がコンピューターサイエンス関係で、AI技術を売りにしていた印象です。

 



 

○10月 Corporate Startup Week

CSL主催で、企業内でイノベーションやスタートアップ活動を促進することをテーマとした年次イベントです。業界、ベンチャーキャピタル、学界からのリーダーや専門家が一堂に会し、最新のアイデアやトレンド、ケーススタディを共有したり、ケースコンペが開催されていたのですが、平日の昼間の授業時間帯に行われていたので参加は見送りました。。

 

○10月Autonomous Mobility Forum

交通業界出身者としてとても参加したかったのですが、試験期間中に開催されていて泣く泣く見送りました。。

 

○11月Hack a Startup

学生がスタートアップアイデアを短期間で検討し、最終的に専門家の審査員に対してプレゼンテーションを行うイベントです。私は別件で途中退席しましたが、2日間を通してワークショップやピッチの機会が与えられ、学部を超えて参加者同士でグループを組成して2日目に発表するといった流れでした。今年のテーマはヘルスケアで、スポンサー企業からデータやお題を与えられたのですが、ヘルスケア分野未経験社の私でも興味深い内容でした。上位15チームが2週間後のファイナルに進むことができ、1位の賞金は1万ドルで、各チームにメンターもつくとのことでした。

 

○12月Venture Capital Investment Competition

マスターの学生を対象としたベンチャーキャピタルのコンテストで、VCとして実在のスタートアップを評価するロールプレイを行うイベントです。学生は2日間でデューデリジェンスを行い、企業にインタビューを行い、投資する企業の評価シートを提出するらしく、パートタイムMBAの知り合いが優勝して、他校で開催されるファイナルラウンドに行けると喜んでいました。私もVC系の授業を取った上で、来年参加しようと思っています。

 

 

4コンペティション

上記の単発イベントセクションで、一部コンペティションの情報も掲載しましたが、長期間に渡るコンペティションの代表例としてMcGinnisコンペティションを紹介します。

 

○McGinnis Venture Competition

全院生と学部生が対象のビジネスコンペティションです。アイディアやプロダクトをプレゼンし、3度の審査を経て優勝者が決まるもので、メンターもつきますし、ネットワークの機会もあると伺っています。賞金も数百万円と大きいです。私も同級生に声をかけて4カ国のメンバーで応募し、来月の第一ラウンドに向けて取り組んでいます。例年A I関連のプロダクトを開発したチームが優勝しているところはCMUらしいなと感じています。

 

5Experiential Learning Opportunity

実務に近い経験が積める機会も豊富にあるあり、下記に情報をまとめます。

 

○ベンチャーキャピタリスト関連

Swartz Center には、ボランティアとしてVC関連の経験を積む機会もいくつかあります。まずCMUのスタートアップに投資を行うエンジェル投資の組織として、99Tartansというものがあります。新興国向け・アメリカ国内向けの2つの組織に分かれていて、今年の競争倍率は5倍ぐらいだったらしく、私は敢えなく落選しました。その他にも、Tepperと繋がりがあるVCの2社がボランティア学生を募集していました。合算すると、MBA生の中から各学年10名程度はCMU関連の組織でVCの経験が積めるのではないかと思います。

 

 

○AI Venture Studio

コンピューターサイエンスの学部が提供しているプロジェクトです。書類選考を通して200名以上から100名程度に絞られたようですが、授業の位置付けで単位も付与されます。1〜5月を通して毎週ワークショップを受講しながら、クラスメイトとグループを組成してテック系の起業活動を授業期間で行うというもので、私も来月から受講します。

自分のアイディアを発展させてみようかと思っていましたが、仲間を募っているクラスメイト達が開発しているプロダクトが面白そうで、マッチングすれば、そちらにジョインする方が良い経験ができそうだと思っています。

 

○CSL Project Course

 

CSLと契約している大企業スポンサーの社内イノベーションをコンサルするプロジェクトです。スポンサー企業はリンク先の通りですが、Hondaも名前を連ねています。

期間は1〜4月頃で、全院生が対象のようです。Tepper生は、トラック(≒Capstone Project)でInnovationコースを取ると、自動的に2年時に参加でき、これがCapstoneの位置付けになるようです。

 

 

以上、一通り把握しているものを紹介しました。他にもイベントは多々ありますし、資金援助やメンター等々もあるようです。学業は忙しいとはいえ、週3日休日+授業は各日4〜6h程度なので自分次第でいくらでも時間を捻出でき、身近にあるこれらのリソースを活用できる環境かと思います。

 

このセメスターは、情報収集・種まき期間と捉えて、とりあえず面白そうなイベントや選考を見つけたら、時間の許す限り手当たり次第応募してみました。スタートアップ関連のバックグラウンドがある訳ではなく英語力も不十分で、歯がゆい思いをすることも多々ありますが、地道にイベント等に顔を出すことで情報やネットワークを得られるということは実感しています。入学後半年間で様々な活動の選考が行われるので、少しでもこの分野に興味があれば、是非入学後にトライしてみることをお勧めします。

 

聞きたいことがあれば、問合せページより気兼ねなくコーヒーチャット等のご連絡をいただければ幸いです。

Comentarios


bottom of page