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1. はじめに
もともと米国での留学に興味がありいつかは行きたいと考えていました。日本の大学院を卒業する際も留学と就職どちらの道に進もうかと迷いましたが社会人経験は必要だと考えまずは就職する事にしました。
外資系IT企業で,販売している企業向けソフトウェアのインストラクターおよびIT導入プロジェクトのコンサルタントを計5年勤めました。漠然とCIO(Chief Information Officer)になりたいという思いが募り,ITのバックグラウンドはあるが財務・経営の方は全くないという事でそれを補うためMBAを目指す事になります。

2. 戦略
MBA留学自体は入社3年目位に決心し,5年間働いてから行こうと決めました。ですので入社3年目から4年目は情報収集(ネットや留学予備校セミナーやMBA友の会など)のみを行い,5年目から本格的な準備を始めました。
といっても結局開始したのが07年の4月で,今思えばもっと早くやっておけばよかったなあと感じています。時間がなかったからこそ無茶な生活ができたというのもありますが...。
戦略はオーソドックスですが,TOEFL(iBT)100点とGMAT700点前後をクリアしたらエッセイにとりかかる計画でした。
--------------------------------------------- 実際のスケジュール -----------------------------------------------
07/04: TOEFLスピーキング対策にPRESENCEのスピーキング講座を受講
07/05: TOEFLライティング対策にアゴスジャパン(旧アゴス)のライティング講座を受講
07/05: 初TOEFL 93
07/05: TOEFL 100
→その後2回程受験するが100以上が出ず終了
07/08: 上司と推薦状の打合せ開始
07/08: GMAT準備開始(一般の教材やマスアカ)
07/08: GMAT Verval 対策に PRESENCEのGMAT講座を受講
07/09: GMAT AWA 対策にアゴスのライティング講座を受講
07/09: レジュメ&エッセイ&推薦状対策にニュースタンダードのカウンセリング開始
07/10: 初GMAT 690 (M51 V31 AWA4.5)
→その後2回受験するが690と変わらず終了
07/12-08/01: Tepper含む4校に出願(全て 2nd round)
08/01: インタビュー実施
08/03: Tepperから合格通知
08/04: 全出願校の結果が出て受験終了


3. 志望校選定
- アメリカ
- ITをビジネスに応用する IT Strategy が強い
- トップスクール
の観点から Tepper,MIT,UCB,UofTexas に出願しました。


4. レジュメ・エッセイ
カウンセリングは深く長くサービスを受けたかったので個人経営のニュースタンダードにお願いしました。お世話になった Paul は非常に誠実で信頼でき,ライターという事もありかなり納得のいくものに仕上げる事ができました。
ドラフトを書いたらメールで送り,アドバイスや修正済のものがメールで帰ってくるやりとりをベースに,何回か顔を合わせてのカウンセリングも含め3ヶ月程。
やってみて思ったのはとにかくネタ出しが大事だという事です。自分の業績が,それがなぜ自分にとって重要で,ファクトベースで具体的にどんな成果を上げたのか? そこさえクリアになれば執筆自体は何とかなると思います。

5. TOEFL
日本人を標的にしたんじゃないかと思える程iBTになって劇的に変わりました。文法が消えスピーキングが入るという事は少なくとも自分にとっては相当なプレッシャーでした。

【Reading】
TOEICに比べて単語レベルも高いし文も長いし随分難しいなと感じました。その日の体調にも左右され,24~28でした。
【Listening】
概ねリスニングが苦手なのですが,対策は通勤時間に電車内で英語を聞く位でした。20~25。
【Speaking】
スピーキング対策で講座を受講しましたが,自分には成果はなかったです。設問タイプごとに簡単なテンプレートを作って臨みました。18~22。
【Writing】
アゴスで習ったテンプレートを覚えて臨みました。Integrated の方はリスニングが聞き取れなかったらどうしようもないので最大限注意して聞き取るようにしました。25~28。


6. GMAT
【Verbal】
一般教材とPRESENCE講座。Verbalは一定のルールがありそれを覚えれば何とかなる,と言われますが結局その勘所をものにする事はできず,30~31。
【Math】
マスアカ。元々理系だった事もありそんなに苦労はしなかったように思いますが,満点を取るためには細心の注意が必要だと思います,どうしてもひっかけ問題にやられるので。50~51。
【AWA】
アゴスのライティング講座。テンプレートを覚えて臨みました。4.5。


7. インタビュー
オーソドックスな質問と Accepted.com でチェックした質問で想定問答集を作って臨みました。
Tepperの質問は非常にオーソドックスで(WhyMBA,WhyTepper,CareerGoalなど)奇抜なものはありませんでした。2nd Rround インタビューは東京のホテルで行い,インタビュアーもフレンドリーな方で話しやすかったのを覚えています。30分程でした。
別のスクールでは2時間かかったところもあり,質問への答えを深く掘り下げていったので準備は相当必要かと思います。


8. キャンパス訪問
出願したスクールは全て出願前に訪問しました。スクールやその地域の雰囲気が分かりますし,訪問自体が審査にプラスになるとは思いませんがエッセイに織り込む事はできます。どのスクールも日本人在校生のサイトがあり事前に連絡できますので,現地で在校生から貴重な話を聞く事ができ,非常に参考になりました。逆に,行ってみて自分のやりたい事とマッチしていないため出願をやめたスクールもあります。


9. 推薦状
直属の上司と前部署の上司に書いてもらいました。推薦状もエッセイと同様かなり時間がかかるため早めに取りかかった方がいいと思います。私は推薦状のお願い自体は出願プロセスを始める1年前にしました,相当時間を頂戴する事になりますので。
推薦状の役割,出願理由,キャリアゴールなどを説明したあと中味の打ち合わせを行い,まずはドラフトを書いてもらいます。必要なら修正した上で,エッセイカウンセリングと同様ニュースタンダードで添削してもらいました。


10. サマー
退職してから1ヶ月ほど遊びまくっていたため,この状態でMBAが始まったらついていけないと思いウォートンのサマースクールに参加しました。CMUのサマースクールも検討しましたが QSRP(数学の復習講座)とかぶっていたので断念しました。
ウォートンサマーではMBAで生き残るためのTipsやアメリカの文化を学ぶだけでなく他校(主にウォートン)の生徒と友達になれたため非常に有意義なものでした。その後はCMUの QSRP に参加,授業自体はさほど大した事はしていませんが高校時代の数学を英語で復習できたのは良かったと思います。


11. 最後に
ニュースタンダードのカウンセラーに言われて印象的だったのが「出願マテリアル(インタビュー含め)は Perfect Package でなくてはならない」という事です。各アイテムがそれぞれを補完しあい全体で完璧なものに仕上げる必要があります。例えばエッセイと推薦状なら部分的に重複する内容と重複しない内容の両方が必要で,共にアプリカントのキャリアゴールを支えるものでなければならないという事になります。これはカウンセリングを受ける前は欠落していた視点でした。
個人差はあると思いますが出願準備は本当に大変です。正直もうやりたくありません。仕事から帰ったあと深夜まで行いまた朝出かけていくという繰り返しは肉体的にも精神的にも大きなダメージです。少なからず周り(同僚・上司・家族・友達)からのサポートがあって初めて成り立つものですので,受験が終わった時は感謝の気持ちで一杯でした。また受験プロセスを通じて自分自身を客観的に振り返る事ができますので得るものも大きいと思います。プロセスはプロジェクトマジメントですので理想を追いつつ現実的に計画・実行すれば必ずや良い結果が出るでしょう。