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特長2:テクノロジーとファイナンス

Tepperでは専門分野ごとにそれぞれ特徴的な教育を行っています。ここでは特にテクノロジーとファイナンスについて説明します。

1.Tepperで学ぶTechnology


Tepperは特にテクノロジーに強い学校として認知されていますが、それは主に以下の理由によります。
 

・コンピュータ・サイエンスの聖地、Carnegie Mellon University


Carnegie Mellon University(CMU)は、コンピュータ・サイエンスの分野において名実ともにTopスクールであり、MITやStanfordと並び不動の地位を築いています。例えばコンピュータ界でのノーベル賞と呼ばれるチューリング賞を受賞したCMU関係者の数は12名にものぼります。また、CMUは現在最も使われているプログラミング言語の一つであるJava開発者の出身校であり、CMMIと呼ばれるソフトウェア開発プロセスを作った学校でもあります。

近年では、かのビル・ゲイツがCMUのコンピュータ・サイエンスに20億円強のお金を寄付し、ゲイツ・ビルディングを建設、またGoogleやAmazon、UBER出資の研究室もCMU内に設けられています。また、コンピュータ・サイエンスだけでなく、機械工学、ロボット工学などエンジニアリングの分野でも非常に著名であるため、TechnologyのTop校としてのブランドが定着しています。

 

・テクノロジースクールとしてのTepper


Tepperはエンジニア出身者が多いスクールとしても有名で、毎年50%程度が何らかのエンジニアバックグラウンドをもっています。これにより多くの学生がTechnologyに興味を持っており、且つ自分自身のエリアを拡げようとしているため、Technologyが好きな人にとっては非常に心地よい環境といえます。また、エンジニアからGeneral Managerへのキャリアチェンジを可能にすべく、Tepperでは組織マネジメント能力やソフトスキルが自然に身につくカリキュラムを組んでいます(例えば、組織論のクラスやPresentationクラスが必修科目となっている)。この体制は英語にハンデのある日本人にとってもソフトスキルを磨く大変良い機会となっており、エンジニアのみならず全ての日本人にお勧めなカリキュラムといえます。

・Technology Strategy and Product Management Track


近年、異なる分野の知識を融合することで新しい価値を生みだすmulti-disciplinaryが注目されていますが、Tepperは他学部とコラボレートすることでmulti-disciplinaryな教育を可能とするTrackというユニークな制度を持っています。特にテクノロジー分野においては、Technology Strategy and Product Management Trackというコースが設けらています。Technology Strategy and Product Management Trackを専攻すると、将来CTO、CIOを目指す人向けに、最新のITに関連した戦略立案、マネジメント、マーケティングを網羅するコースが提供され、Tepperとコンピュータ・サイエンスの教授陣が教える最先端の授業を受けることができます。また、Trackを取得しない場合も、テクノロジー関連の多くのElective科目があり、マネジメントが理解しておくべきテクノロジー知識を身に着けることが可能です。

2.Tepperで学ぶファイナンス


MBAの世界ではあまり知られていないかもしれませんが、ファイナンス分野はTepperの強みの一つです。Tepperの強みの源泉は主に二つあります。
 

・有名なファイナンス教授陣


強みの源泉の一つは、ファイナンス理論に対するこだわりです。Tepperがノーベル経済学賞受賞者を6人(Finn Kydland, Robert Lucas, Merton Miller, Franco Modigliani, Herbert Simon)も輩出している事実がこれを裏付けています。

特にファイナンス理論の初期の発展に大いに貢献したMM理論の大部分はMillerとModiglianiがともにTepperに在籍していた頃に完成されたものであることもあり、「Corporate Finance」の授業ではMM理論が当てはまらない現実世界を分析する際に「何がMM理論が前提としている理想状態の障害になっているのか」を徹底的に学生に考えさせます。あるクラスでは、ケーススタディ形式で毎回異なるテーマ(予算配分・資本構成・リアルオプション・配当政策・M&A・LBO等)のケースを取り扱います。M&A・LBO・Financial distressといった複雑なケースばかりを取り扱う”Corporate Restructuring”クラスというDeanが教える有名なクラスもあります。また、2017年にFRB理事に指名されたGoodfriendが教えるマクロ経済の授業なども、より実践的な知識を身に着けたい学生の間で人気があります。

理論偏重と批判されるかもしれませんが、「Corporate Finance」の教授は、「ケーススタディのディスカッションだけではアメリカ国内にしか通用しないファイナンスにしかならない。しかし冷戦に勝つには世界中の人を納得させられるファイナンスが必要だったから、Tepperはいつまでも理論にこだわるんだ」と言っています。

 

・MSCF(Master of Science in Computational Finance)プログラムとの連携


MSCF(Master of Science in Computational Finance)プログラムは名前が暗示するとおり金融工学を徹底的に教え込む1年制のプログラムで、デリバティブの世界では非常に有名です。アメリカ国内でしっかりと金融工学を教えるプログラムはTepperのMSCF以外には西海岸に一つあるだけです。米国の投資銀行業界やクオンツの間では知らない人はいないプログラムです。

MBAの学生はMSCFのクラスを基本的に自由に受講することが出来、一定限度までは卒業単位に含めることも可能です。また、「Options」「Futures and Swaps」「Time Series Analysis」といった金融工学関係の科目は、MSCFで教える教授がMBAでも教えますので、MSCFのクラスを受講するほど金融工学に興味のない人でもMSCFプログラムの便益を享受することができます。最新の金融工学をMSCFで教える教授の授業は、情報の新しさ、内容の深さといった点で他の追随を許しません。さらに、このプログラムの卒業生の多くが実際に大手投資銀行のデリバティブの商品開発部門などに就職するため、授業やケースコンペを通じて培ったMSCFの学生の人脈は特に卒業後に投資銀行などマーケット関係の仕事に就くMBAの学生にとっては貴重なものになります。

まず、”Investment Analysis”において基本的なポートフォリオ・マネジメントを学んだ後、金融工学への入り口として”Options”でオプションプライシングの理論を学びます。このコースは基礎から入るものの、Black-Scholes、Binomial Modelを経てエキゾチックデリバティブの評価をモンテカルロシミュレーションで行うところまで進むので、かなりの密度があります。ここでも、ただ単に公式やモデルをブラックボックスとして価格計算に用いるのではなく、計算に用いる手法やモデルの前提条件、その意味や限界(モデルリスク)について深く追求します。その先には”Optimization Methods in Finance”、”Futures and Swaps”、”Valuation and Interest-Rate Dependent Claims”などが開講されており、より実践的な知識を身につけることができます。また、こうしたコースの集大成とも言うべき”Studies in Financial Engineering”クラスでは、ABSからCredit Derivativesまで幅広く実践向きのケーススタディー(顧客への商品の提案や上司への説明といった感じでプレゼンする)で更に理解を深めます。