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Class of 2015

S.Oさん (金融)

1. はじめに

私は、ピッツバーグに来るまでの29年間、海外で生活をした経験がなく、ずっと日本で過ごしてきました。いわゆる「純ドメ」です。また、新卒以来6年間勤めた会社を退職しての私費留学です。ですので、この合格体験記が、特に純ドメの方、私費留学の方の助けや励みになれば幸いです。
留学を決意した日から早3年半。長かったようで、やっぱり長かった受験生活。なかなか伸びない英語力。次から次へとやってくる仕事の依頼。不安と苛立ちともどかしさの日々。そんな毎日を過ごしつつ、ようやく手にした合格通知。そして、ピッツバーグへ。
私は、大学卒業後、日系大手投資銀行に入社し、6年間一貫して日本企業の資金調達に関わってきました。常に何かしらの案件を執行し、海外市場でのオファリングや新スキームの構築等にも数多く携わり、振り返ってみれば、随分と色々な経験をすることが出来たと思います。ただ、私にとって、自分自身の成長はあくまでも志を実現するための手段です。我が能力を最大限高め、自分が愛してやまない日本の為に責任ある仕事をし、日本をより良い国にする、これが私が幼き日からずっと心に抱き続けてきた志です。その志を果たすために様々なアプローチが考えられる中で、私が想定している今後のアプローチを考えたとき、このタイミングで一旦会社を辞め、MBA留学をするということは、必要不可欠なことだという結論に達し、留学を決意しました。
そして、数あるビジネススクールの中からなぜTepperを選んだかというと、今後のキャリア形成を考えたときに、Quantitative Analysis, Management Science, Operations Management, Technology, Innovationといった分野を、是非しっかりと学んでおきたいと以前から思っていたところ、まさにTepperは当該分野においてパイオニア的存在であったからです。それに加えて、小規模なクラスサイズ、かつ、地元にMLBのチームがあるという条件を持っており、Tepperはその条件にも合致していました。

 

2. 出願スケジュール

2010年 5月TOEFL受験開始
2010年12月TOEFL受験(5回目)⇒スコア100
2011年 8月TOEFL受験(20+α回目)⇒スコアが出たため、終了
2011年 9月GMAT対策開始
2011年10月 GMAT受験⇒スコアが出たため、1回で終了
2012年10月 1stラウンドにて3校に出願
2012年12月 2ndラウンドにてTepperを含む2校に出願
2013年 2月 3rdラウンドにて3校に出願
2013年 3月 Tepperより合格通知受領
2013年 5月 3rdラウンド出願校1校辞退、1校より合格通知受領
2013年 6月Tepperに進学確定。

 

3. レジュメ・エッセイ

GMAT終了後から少しずつFECの木下先生と一緒に取り組みました。木下先生には、単に受験上のアドバイスだけではなく、自分の生き様や将来のビジョンを改めて見つめ直すチャンスを頂いたと思います。また、Tepperと私を結びつけてくれたのも木下先生でした。木下先生とエッセイのネタ出しと和文ドラフト作成を追えた後、9月からはネーティブの先生と英文でドラフトを作成し、推敲を重ねていきました。

 

4. TOEFL

純ドメの人間にとって、TOEFLは一番最初にぶつかる壁であり、かつ、最大の壁なのではないかと思います。私の場合はというと、やはりご他聞に漏れず、大変苦労しました。2010年4月に受験勉強開始し、2011年8月に受験を打ち止めるまでの間の受験回数はもはや正確には思い出せません。ただ、20回を越えていることは間違いないはずです。ちょうど、2010年12月に5回目の受験で100点ぴったりが出て以来、月2,3回のペースで受け続け、その後も100点は幾度となく越えるも、目標である105点には届かない日々が続きました。そして、2011年8月にようやく106点が出て、これ以上はもはや無理と判断し、TOEFL受験を打ち止めとしました。TOEFLに関しては、決してうまくいったとは言いがたいです。106点という点数も、自己目標である105点を一応上回ってはいますが、昨今の情勢から考えると、決して十分な点数とは言いがたいです。実際はTOEFLの点数が1点や2点違うかどうかなんて、ネーティブのレベルから比較したら誤差にもならないです。しかし、同時に、シビアな世界でもあるので、やはり取れるだけ取っておくに越したことはないのだと思います。
なかなか思うように点数が出ない日々が長く続いたため、正直言って、何度もやめたいと思いました。あぁ自分も帰国子女だったらなぁ、なんで自分の父親は自分が子供の頃に海外勤務してくれなかったんだ、と今考えると実にくだらないことを思ったりもしました。でも、その度に、そんなこといまさら言ったところで何も変わらない、ETSが同情して点数を5点追加してくれるわけでもない、そんなこと言ってたらいつまで経っても何も変わらないじゃないか、自分はそんな現状に辟易していたからこそ挑戦しようとしてるんじゃないのか、そんな声がどこからか聞こえてきて、一瞬自分の頭の中によぎった誤った考えを正してくれたように思います。それに、誰もTOEFLを受けろ、105点を取れなんて私に言ってません。点数が出ないと顧客や会社に迷惑を掛けるわけでもありません。別に誰も困らないんです。自分で勝手に決めたに過ぎません。続けるのも自分の勝手、やめるのも自分の勝手です。でも、自分はそれが出来ると思ったから始めたのであって、やりきる自信がないなら今すぐやめたほうがいい、自分で決めたことぐらい最後までやり遂げられる人間でありたい。挫けそうになりながらも、そんなことを思い、自分自身を奮い立たせ、なんとか受験を続けておりました。

 

5. GMAT

上述の通り、2011年8月末にTOEFL受験を打ち止めとしました。その後、9月にGMAT対策を開始し、翌10月下旬に受験しました。私費かつ純ドメということで、しっかり点数を取っておこうと思っていたため、昨今の目安である700点に若干の上積みをして、最低目標を720点に設定していました。練習でも比較的好調で、1回目から720点越えはほぼ間違いないと見て、非常にリラックスした状態で本番を迎えました。そして、それが奏功したのか、1回目の受験で750点が取れたため、受験は1回のみで終了としました。TOEFLではこっぴどくやられましたが、GMATに関しては意図した通りにことが進み、目標を上回る点数が取れたため、TOEFLでの苦労が帳消しになりました。
GMATでは、実際に仕事をする際に求められていた能力や頭の使い方が随分と活かされたので、やはりGMATという試験は一定の意味がある試験なのではと思いました。逆に言うと、そういったことをこれまであまり意識せずに仕事をされてきた方は、少し苦労する試験かもしれません。ネーティブと同じ土俵で戦う試験であり、かつ、ネーティブと雖も苦労する人がいる試験です。裏を返すと、英語の言語能力そのものをダイレクトに測る試験ではありません。GMATはビジネスマネージャーとしての資質を測るための試験だというところに、この試験で高得点を取るためのヒントがあるように思います。純ドメの方にとっては、英語力の低さを別の能力でカバーし、高得点を取るチャンスがこの試験にはあります。受験界でまことしやかに語られている方法論も、実際に高得点を取るという観点からすると、害になるようなものも多くありますので、その点はお気を付けください。

 

6. 推薦状

自分の能力、仕事ぶり、パーソナリティーを最も理解している人という観点から、当時の直属上司と、その前の部署の直属上司で入社以来お世話になっていた方にお願いしました。時期としては、2012年3月頃には留学する旨を内々に伝えて推薦状を出してもらうことをご了解頂いた上で、1stラウンド出願にあわせて、8月頃から実際の作成作業に入りました。私費の場合は、直属上司から推薦状を出してもらうことが難しいというお話をよく聞くので、私の場合は、非常に恵まれていたかもしれません。いずれにしても、推薦者の決定をなるべく早めにし、その方のご了解を得ておくことが大事かと思います。そうしておけば、出願の締切直前にばたばたせずに済みます。

 

7. インタビュー

前述のFECのネーティブの先生と、それまでの議論を踏まえて典型質問に対する回答を作成した後は、Cafetalkというサイトを利用して、フィリピン人のインタビューカウンセラーとスカイプで練習しました。過去にTepperへの合格者も出しており、Tepperのこともよく理解していたので、学校の特性に即した回答をすべく様々アドバイスもくれました。また、非常にプロ意識の高い人で、本当に親身になってくれました。コスト的にも非常にお安めでお得でした。

 

8. サマースクール

私費留学ということもあり、費用対効果を勘案し、サマースクールには行かず、プレタームが始まる約1週間前にピッツバーグ入りしました。こちらに来た当初は、サマースクールに行った方がよかったかもと少し思ったのですが、授業が始まって以降はあまり気にしなくなりました。アメリカでの生活に早めに慣れる、他の学校に友人を作りたい、そんな目的でサマースクールに参加されるのであれば、有益な気が致します。私費の方は、ご自身の予算と相談しつつ、費用対効果で決められるのがよろしいかと思います。

 

9. 最後に

私の受験生活は、本当にうまく行かないことの連続、苦労の連続でした。深夜に帰宅し、明け方まで勉強し、数時間仮眠を取って、またすぐに出勤という状況が続いた時期もあります。しかし、よく考えてみると、長い人生の中で、すべてが順風満帆に進んでいくなんてことはないのではないかと思います。少なくとも私のこれまでの人生はそうでした。うまく行かないことだらけです。仕事においても、最初から最後まで何も問題なく進んだ案件は一つもありませんでした。前に進もうとする限り、逆風は当たり前、どんなに完璧に準備したと思っていても必ず何かトラブルは起こる、そんなことは全て覚悟の上、取るべきリスクはしっかり取る、そんな気構えで受験に臨むことが出来るようになってから、何が起こっても、私はそれを楽しめるようになりました。この受験生活を通じて、私は自分の人生に対するコントロールを幾ばくか自分の手に取り戻せたような気が致します。ただ、本当の勝負はこれからだということを肝に銘じ、今後も引き続き研鑽を続けて参りたいと思います。

 

 

 

M.Kさん (金融)

1. はじめに
バックグラウンド
数理・計算科学専攻 修士(数学およびコンピュータサイエンスを半々)

キャリア
証券会社にて金融派生商品のモデル開発を6年間担当

入社以来、研究開発部門にて金融工学を使った時価計測・リスク計測のモデルを開発していました。専門的な職種に集中できていた環境は幸せだったのですが、会社のビジネス全体よりも目の前の技術に目を向けている自分に疑問を持つこともしばしばでした。
そんな時、直属の上司がビジネススクールを卒業していたことを聞いて興味を持ち、会社派遣での留学生選出に至ります。これまで自分が全く学んできていない部分を補えるという点で、ビジネススクールでの学びに期待しています。

 

2. 出願スケジュール

2012/4末 社内選考通過の知らせを受けて、予備校への通学を開始。
2012/5-8 学校の調査をするとともにTOEFL/GMATの学習を並行して開始。TOEFLは月1回のペースで受験。
2012/9  TOEFLのスコアが100点を越えたため、そこで打ち止めとしてGMATに取り掛かる。
2012/10 GMAT初受験。ひどい点数だったため1stラウンドへの出願を断念。
2012/11 GMATの受験を継続するも650にすら届かず。出願しないわけにはいかないため2ndにほとんどの学校へ出願。
2013/1  GMAT4回目受験をするも650どまり。スコアのアップデートを行い、インタビュー対策とGMAT学習を並行して実施。
2013/2  CMUのインタビューインビテーションを受け、インタビューを実施。その後月末にGMAT5回目の受験、690に到達。すぐに再アップデートを連絡。
2013/3  Tepperから合格通知。3rdラウンドへ出願した学校があったものの、CMUの方が志望が高かったため辞退。

 

3. Why Tepper

定量分析を用いたビジネス判断、そして学校のサイズが小さいということが判断基準にありました。在職中に定量分析は行っていたため分析技術そのものは持ち合わせていましたが、ビジネス判断という観点で使用することは稀でした。Tepperでその不足部分を学びたいというのが主な動機になります。
また、特に出願書類に書いてはいませんが、コンピューターサイエンスを学んでいた身として、Carnegie Mellonに強い憧れもありました。CMUの特性は定量分析を重視するという形でTepperにも色濃く出ていますし、結果的に自分にフィットした選択ができたと考えています。

 

4. エッセイ・推薦状

当初からCMUをターゲットとして出願準備を始めていましたが、結果的にはそれがうまく機能したと思います。というのもTepperのエッセイはスタンダードな設問が多く、他校へ適用する基盤作りになるためです。また推薦状は現上司、以前の上司、そして業務相手の部署の課長が書いてくださいました。以前の上司はTepper MSCFの卒業生であったため、卒業生の目から見てどの程度私がフィットしているかを書いていただけたと考えています。

 

5. キャンパスビジット

私はキャンパスビジットを一切行いませんでした。キャンパスビジットを検討した際、「アドミッションへのアピール」を考えていたのですが、当時の在校生から「Tepperのアドミッションはキャンパスビジットをそれほど重視しない」という話を聞いたため、結果的にGMATのスコアアップに注力することにしました。
キャンパスビジットをする他の理由として、進学先の雰囲気の確認、エッセイ・インタビューのネタ作りといったことも挙げられます。時間に余裕があればキャンパスビジットをすることで非常に大きなものが得られるのは間違いありません。ただ、Tepperの場合はビジットによってアドミッションから大きな加点が得られるということはなさそうです。

 

6. TOEFL / GMAT

TOEFLについては(2月末まで受けたGMATに比べて)比較的早期に結果が出たこと、受験校のポートフォリオ的に100点を超えていれば足切りにはならないことが想定されていたため、早々に打ち止めとしました。一部の学校ではより高い点数を求めることがありますが、Tepperの場合、そのような傾向は少ないと思います。
またGMATについて、私のバックグランドが典型的な理系修士卒日本人であったため、Tepper受験生という意味で差別化を図りづらく、GMATを基準以上に持ち上げることが必須条件と考えていました。結果として670-680辺りが足切りになっていたという印象を受けます。
出願時の悲惨なスコアから二度に渡るスコアのアップデートがどのように考慮されたかは分かりませんが、継続してアップデートを行ったことはプラスに働いたことは間違いありません。

 

7. インタビュー

インタビューは東京のホテルでアドミッションの来日中に行いました。過去の傾向通り、インタビューそのものは非常にスタンダード、和やかな雰囲気で行われました。
異なる点といえば、インタビュー当日にアドミッションに会えないというトラブルに見舞われました。インタビューはどこかの部屋で行われるものと期待してフロントに行ったのですが、そのようなイベントは聞いていないとの回答。それもそのはず、面接はエレベータ脇の小さなソファーで行われるという手はずだったのです。場所についてはCMUより面接二日前にメールがあったのですが、日本が祝日でメールを確認できないまま当日を迎えてしまいました。
結局ホテル内を探しまわり、三時間後になってすべてのアプリカントの面接が終わるところで面接官を発見。事情を説明して無事面接をしてもらうことができました。教訓として、ホテルでの待ち合わせの際は正確な場所の問い合わせをお忘れなく。

 

8. サマースクール

サマースクールはWhartonのSIIBSプログラムに参加しました。MBAプログラムの準備コースとしては非常によく組成されており、有益な時間を過ごすことができました。

 

 

 

A.Sさん (IT)

1. はじめに

受験中は辛かったですが、色々な人にアドバイスをもらいながらGMATやTOEFL、エッセイや推薦状といったバラエティに富んだ出願パッケージを作り上げたことは今でも良い思い出です。長い受験生活を通じて時間管理や優先順位付けの重要性を学べましたし、良き友人にも出会えました。これからもMBA受験の状況は年々変わり、人によっては不利と思われることもあるかと思いますが、努力をすれば必ず道は開けると思いますので、留学を目指される方は周囲の情報に惑わされることなくできることをやりきってほしいと思います。

 

2. 出願スケジュール

2009/8  「MBAってなんかいいね。」などという中途半端な気持ちで大手予備校へ通う(行くだけ)。
2010/1 TOEFL,GMATの試験共にお話にならなく受験断念。
2011/2 年末に少しお世話になったAffinity英語学院へ通うことにする(今度は本気)。
2011/9 TOEFL100点超
2011/10-12 GMAT受験するも点数上がらず。このときばかりは本当にMBAに行きたかったため、
リアプリカントになるリスクを考えて受験をせず。
2012/1-6  前年の教材を一人で勉強しつつ月例の個別面談をAffinityで実施。
2012/8 GMAT 660点、ようやく勝負できる点数に。長い道のりだった。
2012/10 GMAT680点→GMAT終了
2012/10 テッパー含めた計3校(A, B)に1stで出願、全ての学校からインタビューオファー。A校,B校共出願後に即面談(A校は来日していたアドミッション、B校は電話面談)、3週間後、A校合格。B校ウェイトリスト⇒辞退。
2012/11 テッパー面談(オンキャンパス・アドミッション)。
C, D, E校に1st(C校), 2nd(D,E校)でそれぞれ出願。
C校からインタビューオファー⇒インタビュー(オフキャンパス・卒業生)
2012/12 C校、テッパー合格。F, G校に2ndで出願。この時点で長い受験生活で意気消沈。
D校からインタビューオファー。
2012/1 D校インタビュー。
2013/2 D校不合格。E, F, G校共にインタビューオファーが来なく受験終了。

:*キャンパスビジットですが、受験した学校の大半を訪問しています。特に、テッパーは志望度が高かったため、見学時と面接時、合わせて3回訪問しています。

 

3. レジュメ・エッセイ

レジュメについてはエッセイカウンセラーと相談して書きました。面接時にそのまま使われる可能性が高いと思いますので、その対策のためにも面接前に中身に目を通しておいた方がいいと思います。エッセイについてですが、Why MBA ? については全ての学校を通じてほぼ共通です。Why this school? についてはビジット時の学生との対話や授業見学を通じて得たことをその日のうちにWhy MBAにつながるように書きました。ここについては(特に私費の方)卒業後の進路のために何が必要で、その必要なものが学校にどのような形で存在しているのかを記載すると効果的だと個人的には思います(一貫性という意味で)。尚、レジュメ、エッセイはスコア以外の大事な要素になるとは思いますが、不安を抱えないためにもU.S NewsやBusiness Weekで掲載されているTOP30に行くためにはまずはTOEFL100、GMAT600点台後半を出しておいた方が安心だと思います。

 

4. TOEFL

リーディングセクションとライティングセクションは他のセクションよりも比較的点数がとりやすいと思いますので、まずはここで高い点数を出せると後が楽になると思います。尚、個人的な感想ですが、ライティングセクションはGMATのSCとかなり相関があると思います(効果的な英語表現という意味で)。リスニングセクションでは集中力が足りず毎回低いスコアを叩き出しておりました…最後までここは解消しませんでした。

 

5. GMAT

660点がでるまでは500点台中盤を彷徨っていました。個人的な感想ですが、SCは序盤で出題される可能性が高いため重要だとは思いますが、まんべんなく時間を使うという戦術も有効だと思います(私は出願できる点数をとった過去二回とも、まんべんなく時間を使いました)。ここの戦略については得意・不得意があると思いますので、’スマート’な時間の使い方、テクニックをAffinity英語学院で学べると思います(TOEFLも然り)。

 

6. 推薦状

私費だったため、直属ではないマネージャー職の方(社内)にお願いしました。

 

7. インタビュー

エッセイカウンセラーと数回実施しました。本番でもレジュメ、エッセイに記載したこと以外は聞かれなかったと記憶しています。アメリカに限ったことではないですが、コミュニケーションのとりかたについては日本と異なりますので、事前に調べておくと良いと思います。

 

8. サマースクール

海がないところに行くことが確定していたため、UCサンディエゴのサマースクール(Business English、4週間コース)に通いました。毎日授業後に21:00までサーフィンできて最高でした。クラスメートは比較的年齢層が低く(20代前半が大半)、ネイティブスピーカーは先生を除いていません。アメリカの生活に慣れるということと(カリフォルニアは他の州と比べてもかなりアジア圏の人間にとっては住みやすい州だとは思いますが)、アメリカのビジネスのエッセンス(エレベーターピッチなど)を学ぶには良いと思います。あと、サーファーにとっては間違いなく楽園です。

 

9. 最後に

私は合格までに2年近く要しています。受験を通じて多くの方々に協力頂き、MBAで共通してみられるカリキュラムやそれぞれの学校の特色、進路についてお話を伺うことができました。MBAに来ることで得られるもの、失うものがそれぞれあると思いますが、海外(主にアメリカ)文化に曝されてその中で自分に何ができるかということをリアルに体験できる機会としては恵まれていると思います。MBA進学を目指されている方は意志を強く持ちさえすれば道は開けると思います、頑張って下さい。

 

Y.Oさん (情報通信)

1. はじめに

キャリアサマリ:
2004.4 情報通信会社に入社し、主に商品企画・開発を担当
2011.4 経営企画部に異動し、主に経営戦略・事業計画策定を担当

Why MBA:
会社の新規ビジネス立ち上げに主体的に貢献するため、異なる事業領域に横断的に通用する汎用的なビジネススキル、常に新しい刺激を得られる人脈、国際的かつバックグラウンドも異なるチームで結果を出していく能力を身につけたいと考えました。新規ビジネスを立ち上げている子会社や、海外事業所での業務も考慮しましたが、MBA留学が一番効率的かつスケールを伴って目的を達成できると考えました。

 

2. 出願スケジュール

2012/4 TOEFLの目標点到達。継続的に独学で受験していましたが、AGOSのライティングの授業を受けてライティングの点数が上がったことにより、目標点に達しました。
2012/9 初めてGMAT受験をするも、目標点に達せず。その後月一回ペースで受験するが点数は低迷。マンハッタンの対策本や、OG等にて勉強を継続。
2012/12 GMATの目標点到達。やっと全リソースをエッセイに集中。1月上旬にCMU含めて他校も出願。
2013/1 1月上旬に出願後は江戸義塾でインタビューの練習を実施。中旬にCMUからインタビューインビテーションあり。
2013/2 東京のホテルで面接。感触は良いと思ったものの、初めての面接であったことと、アメリカ人は常にフレンドリーなイメージがあったので、結果に自信は持てず。
2013/3 合格の連絡受領!歓喜と安堵感!

 

3. Why Tepper?

MBA留学において重視した以下の2点がTepperとマッチしました。

定量的、論理的なビジネス思考を身に着けること
ソフトスキルはもちろんのこと、確固としたビジネス知識を身につけたいと考えていたので、CMUのカリキュラムが魅力的でした。具体的には、多くの科目をとることが可能となるMiniシステムなどの学ぶストラクチャーと、マネジメントサイエンスを生み出した学校の歴史・知恵の蓄積が魅力的でした。

タイトなCMUのコミュニティ
ビジネススクールが少人数であることから、クラスメートと密度の高い交流ができるということと、2年目のカリキュラムをはじめとしたCMUの他学部との連携が魅力的でした。

 

4. レジュメ・エッセイ

ゴールデンウィークからネタのブレストを行い、8月から江戸義塾にてレジュメとエッセイを本格的に作成開始。CMUのエッセイはベーシックなテーマが多く、ブレストと推敲を重ねて12月末に完成しました。進め方としてはCMU向けを作成後、他校のエッセイを書き、新たな気づきやネタが出てきたら、適宜CMUや他校のものを更新しました。

お勧めの進め方としてはとにかく早め早めに書き、出願までのタイミングで見直していくことが重要だと思います。ドラフトでも良いので、早めのタイミングで作成し、時間を置いて見直したり、他校のエッセイを書いたり、学校説明会などに出席して考えたことをベースに更新して品質を向上していくのが良いと思います。

 

5. TOEFL

入社時から留学もしくは海外勤務に適切なタイミングで応募したいと考えていたため、自習の上、継続的に受験していました。教材については問題の傾向が異なっていたら意味が無いと考えてOGとETSのサイトで購入できる練習問題を中心にしていました。MBAに目標を定めてからは、点数が伸び悩んでいたライティングのセクションのみアゴスのコースを受講し、20点前半しか取れない状況から、後半が出るようになったので、2012年4月にスコアメイクが完了しました。

 

6. GMAT

ゴールデンウィークにアゴスのコースを受講後、アゴスの教材の復習とマンハッタンGMATなどで勉強をしました。準備をした上で受験しようと考えて、初受験が遅めの9月だったのですが、結果的にその際には目標点達成できず、12月まで時間がかかってしまいました。

反省点としては、参考書などで勉強をする時間を長く取ってから、模擬試験で練習をしたのですが、早めに模擬試験で本番形式の練習をしたほうが良かったと思いました。

 

7. 推薦状

推薦状は自分自身のことを一番わかってくださっており、長い時間をともにさせていただいた上司お2人にお願いしました。私自身のキャリアの大半の部分をそのお二人がカバーしていた事も考慮しました。
実際の推薦状を書いていただくフェーズでは、私のレジュメをベースに過去の仕事の振り返りや、自身の強み・弱み、留学の目的や達成したいことなどについて振り返るミーティングを実施しました。

 

8. インタビュー

インタビュー対策は出願ラッシュが終わった1月中旬から江戸義塾ではじめました。想定問答作成はほどほどにした上で、コアとして伝えたいメッセージも明確にしたら、ひたすら練習をして場数を踏むのが一番大事だと感じました。CMUが最初のインタビューだったのですが、直球の質問が多く、戸惑うことはありませんでした。

 

9. サマースクール

サマースクールはペンシルバニア大が提供している、米国MBAに留学する外国人学生向けのもの(SIIBS)に参加しました。ケースの分析やケースレポート作成、グループワークにおける文化的な違いによる注意すべき点など、実際のMBAが始まったあとでは確認しづらいことも多く学ぶことができ、有意義だと思いました。

 

10. 最後に

MBA受験のプロセスは大変ですが、留学を実現できた今、日々の生活に実りが多く、日本に残った場合とは異なった経験が多くできている事を実感しています。留学の準備は自分自身の勉強・エッセイなどの準備とともに、職場の方々から支えられたりと、さまざまなエネルギーが必要になるプロセスです。実際に留学していない段階では実感としては沸きませんが、多くの方が人生最良の2年間だと形容するMBA留学を実現するためにも是非がんばってください!また、すばらしい学校であるCMUを選んでいただけると大変うれしく思います!

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