© 2018 by Carnegie Mellon University. Tepper.MBA Japanese Students
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1, はじめに
今MBA1年目がスタートしていますが、改めてTepperに来て良かったと思っています。

海外経験がゼロだった私ですが、大学を卒業して働き始めた頃から「30歳過ぎくらいまでに米国のビジネススクールに行ってみたい」、とぼんやり考えていまし た。その後転職や結婚など色々とイベントがあり、仕事も面白くなってきてMBAへの情熱が薄れかけていました。しかし弟が自分より先にMBAに留学し充実した生活を送っているのを目の当たりにしてから、一気にMBAへの思いが吹き返した、というのがざっくりした経緯です。

カーネギーメロン大学については、新卒で入社した会社の同期がカーネギーメロン大学出身で優秀だったことから、その時点で初めて大学の名前を知りました。「日本では知られていないけど米国では有名」、「知る人ぞ知る」的な印象を勝手に抱きつつ、そのMBAスクールであるTepperに行ってみたい、と思っていました。

 

2, Why Tepper?
Tepperの特徴として、①テクノロジーとファイナンスがバランスよくミックスされている印象がある、②少人数、③米国でそれなりに有名、という点が挙げられると思いますが、それがそのまま私の志望理由でした。自分のバックグラウンドに結びつけて言うならば

① 証券アナリストとして日本の電子部品業界を担当していたので、テクノロジー×ファイナンス、という組み合わせは強みを伸ばせる
② 大学時代の所属学部(1学年300名程度)や今まで所属していた会社の部署(50-60名程度)が比較的少人数で親密な集団であり、自分には居心地がよかった(もっといえば大人数の中に埋もれたくない)
③ 今まで自分が勤めてきた会社が全て米国に本社のある会社で、自ずと米国で通用するビジネスパーソンになりたいと思うようになり、そのためには米国で評価されているMBAスクールに行きたい

という感じです。ちなみにTepper以外に受けた志望校も同じ特徴のMBAスクールでした。

 

3, 出願スケジュール

2011年 6月: 何となくTOEFL勉強開始。AGOSでR,Lの授業を受ける。同時期にTOEFLを受験し81点。その後仕事が忙しくなり、TOEFLを2ヶ月に1回程度受けつつも地道な勉強は一切せず。
2012年 6月:何となくGMATの勉強開始。AGOSでV, AW, IRを一通り受講。
2012年 12月:GMAT初回受験560点(M47、V21、AW4.0, IR 7)
2013年 3月:弟の所属するMBAスクールを訪問して感動。2013年中の出願を決意。
2013年 6月:GMAT2回目受験590点(M48、V23、AW4.5, IR 6)。同時に推薦者の方に推薦状作成を依頼。
2013年 8月:このままだとやばいと感じ、Y.E.S.に通い始める。同時にAGOSでレジュメを作成、かつ学校説明会に参加。
2013年 9月:エッセイ作成のため江戸義塾に通い始める。同時期に学校訪問+在校生訪問(5校)。
2013年 10月:GMAT3回目受験720点(M50、V38、AW4.5, IR 4)
2014年 1月:初旬に2nd roundでTepperを含む4校に出願。ちなみにTOEFLは99点で出願。1月中旬頃にTepperのみinterview offerをもらう。
2014年 2月:初旬に東京の新宿ヒルトンホテルにて面接。中旬頃に他2校の不合格確定
2014年 3月:Tepperから合格通知、残り1校の不合格確定

 

4, レジュメ・エッセイ
レジュメはAGOSのカウンセラーに頼んで作成しました。外人カウンセラーとその場で話しながら作成したため時間はかかりませんでした。ただし、これは入学 してから思ったことですが、Tepperは学生の就職活動のサポートに力を入れている学校でして、私費の人についてはレジュメの内容が就職活動で通用するかどうか、という視点で評価されている可能性があると思います。たいていの外人カウンセラーであれば大丈夫だと思いますが、就職活動におけるレジュメのアピールの仕方に精通している人に頼んで作成してもらったほうがよいでしょう。

エッセイについては、キャンパスビジットの際に多くの在校生が江戸義塾を薦めていたため、9月下旬頃から江戸義塾のEdさんのもとに通い始めました。江戸義塾に来る以前でそれなりにエッセイのネタは揃っていましたが、それを過去→受験時点→MBA→短期ゴール→長期ゴール、という形にロジカルに整える作業や、各学校のカラーにフィットさせる作業をEdさんのもとで行いました。「エッセイは使い回し」とよく言われますが、ネタは共通であっても各校ごとに別物と思って取り組むことをお薦めします。また、私は私費留学のため、「MBA後にどのようなキャリアパスを描きたいか」というお題は、エッセイにどう書くかという小手先の議論を超えて、現実的に自分の身近な将来として重要でした。Edさんとの議論の中では、「ぶっちゃけ今どのような業界が最も伸びているのか」、「今はいいけど将来厳しそうな職業は 何か」、みたいな砕けた議論もしました。そういった将来の職業についての議論を入学前の時点で本音ベースでできたことは、Tepperに来てからの就職活動においても役立っています。

何よりも、EdさんにはTOEFLもGMATも点数が出ず仕事もひたすら忙しくて精神的に辛かった時期(特に9月頃)に本当に支えてもらいました。また、エッセイの作成過程においては何回か意見がぶつかる時がありましたが、今思い返すと自分の人生についてこんなに真剣に議論してくれた人はこれまでいなかったのではないか、と思っており、非常に感謝しております。

 

5, TOEFL
初回受験から少なくとも20回以上受験しました。99点止まりで終わってしまったのは、私が一夜漬け的な勉強が得意で、コツコツと継続的に勉強するのは苦手だからだと思います。TOEFLは英語にどれだけ浸ったが如実に反映されるテストだと思います。よく上位校に合格された方々のTOEFLの勉強方法を見ると、「毎日朝出社前にカフェで2時間リスニング」や、「風呂でスピーキングの練習」などがありますが、私は仕事の忙しさにかまけて全般的にそういうことをやりませんでした。一夜漬けタイプの方は是非ご用心ください(私には改善方法はわかりません)。

以下、セクションごとの勉強方法です。

Reading
AGOSのReading Practice, Advanced Reading Practiceに通いましたが、それによってコンスタントに27点以上は出るようになりました。設問の種類毎の解法テクニックやメモや時間の使い方をマスターすれば点数は出ると思います。英単語は3800語をやりましたが、あまり深入りせずレベル3までをしっかり覚えることに徹しました。結果としてリーディングやGMATのVでもボキャブラリーで苦労したことはありませんでした。

Listening
AGOSのListening Practice, Advanced Listening Practiceに通い、最後は焦って2013年12月頃からY.E.Sのリスニングにも通いました。が、最後まで常に22点~23点という状況で、100 点を越えられなかった最大の要因です。仕事柄英語のコミュニケーションが多く、相手の話している内容がわからなくて支障をきたすことはなかったのですが、TOEFLのレクチャーについては聞いて内容を瞬時に頭の中でイメージする、ということができませんでした(特に宇宙関連と動植物関連)。要因として①レクチャーの方向性を予想することができなかった、②問題で出そうな部分を予想してそこを集中して聞くことができなかった、③努力が足りなくて音声が聞き取れていない、というあたりがあるのではないかと推察しています。

Speaking
全く予備校を使いませんでしたが、受験初期の頃から常に22-23点で安定していました。非ネイティブの日本人のMBA上位校合格者のスピーキングのスコア が大体23点程度で、海外経験のない自分にとっては限界があるだろうとも思っていましたので、効率性の点からリソースを割きませんでした。

Writing
Integrate についてはAGOSに通ってテンプレートを習い、Independentについては独学でやっていましたが25点前後でなかなか伸びませんでした。このままではまずいと思い2013年11月頃にEdさんの兄妹の方(Susan Lee)が米国で始めたConsultSusにお願いしました。ConsultSusは、①Integrateとindependentの両方の個別添削 とskypeでの個別フォローアップをやってくれる、②Susanとのskypeフォローアップでスピーキングの練習にもなる、③費用がお得、という素晴らしいプログラムでお薦めです。正直もっと早くお願いすべきだったと後悔しています。これによってWritingのスコアが27-28点まで上がりまし た。

6, GMAT
GMATは短期集中の勉強法が有効だと思います。私の場合、結果的に出願の1年半前という割と早い時期から勉強を始めましたが、2回目受験までこれまた仕事の忙しさにかまけて直前の詰め込みを殆どせず、結果が出ませんでした。3回目の受験ではキャンパスビジットをしつつも空いた時間でひたすら集中して問題を解いたため、何とか結果が出ました。勿論GMAT特有のリーディング力の向上には継続的な勉強が必要ですが、TOEFLなども通じてある程度ベースができてくれば、ざっくり言って最後は受験直前期間の集中力の上げ方が重要だと思います。3回目の受験の直前期の過ごし方としては、1か月前から4日前までY.E.S.のSCとAGOSのCR、RCの問題集、マスアカ、市販GMATの問題集、を電車や飛行機での移動中などとにかく空いた時間さえあれば人目もはばからず勉強しました。その勢いで3日前にGMAT Prepに突入し、3日前650点→2日前680点→1日前はMathのData sufficiency問題とVerbalの解けなかった問題を復習する、という形で過ごしました。当日は午前中に会社で仕事をして、午後に試験を受けました。

なお、GMATは就職活動のレジュメにおいて記載できる項目ですので、米国での就職活動を考えていらっしゃる方はそれなりにこだわった方がよいと思います。TOEFLが100点に達していない私がTepper出願から1-2週間でインタビューオファーがもらえたのもGMATの点数がそれなりに良かったからではないか、と推測しています。逆にTOEFLで90点台後半の方でもGMATで高得点が出せているならばTepperは十分評価してくれると思います。

以下、セクションごとの勉強方法です。

Verbal
当初AGOSに通いテキストを何回か復習しましたが、2回目受験でVerbalの点数が殆ど上がらなかったことから焦りを覚え、Y.E.S.に通い始めました。「SCの正答率がとにかく重要」という意見がありますが、正確には「SCを短時間で正解して、RCとCRに時間を割いて点数を底上げすることが重要」 ということだと私は解釈し、その方向で勉強しました。SCを短時間で正解する上でY.E.S.は最もお薦めです。また、SCも90%の正解率にこだわる必要はないと個人的には思っていましたので、ある程度こなれてきた感触がでてきてから再度RCとCRに力を注ぎました。RCとCRについてはTOEFLの Reading同様丁寧に復習しつつ問題演習を通じて読解スピードを上げることを心がけました。

Math
弟が2年前に使っていたマスアカのテキストを使って勉強しました。私は文系でしたが大学受験で数学を勉強していたため特に苦労はしませんでした。ただし、50点以上を出すには、落としやすいData sufficiency問題を中心に解いて、慣れる必要があると思います。

AWA / IR
あまり重視されないとの印象から、AWAもIRもAGOSの教材のみを使い、殆ど時間を割きませんでした。

 

7, 推薦状
私費受験のため社内でお願いするにはリスクが高くて本当に悩みましたが、前会社の元上司と現会社の元上司にお願いしました。特に現会社の元上司の方は、たまたま私がMBA受験を思い立った3月ごろに会社を退職されたためスムーズにお願いできました。この点は本当に運が良かったと思います。推薦者の選択肢が限られていたため決めたら早めに行動し、出願半年前にお願いし準備をしてもらいました。

 

8, キャンパスビジット
9月下旬の連休に休暇を足して5校回ってきました。9月だと学期が始まっていない学校もあり、学校側が用意しているキャンパスツアーに参加できないところもありましたが、その場合は7-8月頃に開催された東京の学校説明会でお会いした在校生の方に事前に連絡してランチやディナーの時間を設けてもらいました。キャンパスビジットは私にとってエッセイのためだけでなく、志望校を決める判断材料として非常に有意義でした。というのも、東京の学校説明会では把握できない実際の授業や在校生の雰囲気を感じとれて、自分に合うかどうか明確に分かるからです。実際、キャンパスビジット前は出願を熱望していたけれど、在校生に会い授業に参加してみて自分の性格に合わないと感じて出願をやめた学校がいくつかありました。逆にそうしたプロセスを通じてWhy Tepper? が自分の中でより明確化された気がします。また、Tepperは訪問したMBAスクールの中でアドミッションや在校生が最も丁寧かつ親切に歓迎してくれた印象があり、それが契機でより好きになりました。お金と時間はかかりますが、キャンパスビジットは将来の母校を決める大事な判断材料だと思いますので、是非行ってみてください。

 

9, インタビュー
江戸義塾でEdさんにお願いして1対1の模擬面接をお願いしました。仕事で英語でのミーティングは日常だったため、緊張などメンタル面での苦労はありませんでした。EdさんからTepperの過去の質問集をもらい、それに対してしっかり答えを用意する作業をしました。面接は、東京の新宿ヒルトンにてアドミッション1名が面接官という形で行われました。私の場合TOEFLの点数が低かったため面接でコミュニケーション力を試されるだろう、とEdさんに言われていましたが、確かにその通りでした。過去問にはないやや複雑な質問がありましたが、準備した範囲内であったため問題ありませんでした。想定した質問に対して的確かつ簡潔な答えを用意し、あとは平常心を保つ、という準備をすれば大丈夫だと思います。

 

10, サマースクール
私費であることや入学直前まで仕事をしていたため通いませんでした。学校が始まってからも特にそれで問題は起きていません。

 

11, 最後に
Tepperは就職活動を積極的に支援してくれることで定評がありますが、入学のアプリケーションにおけるエッセイやインタビューの評価も、就職活動でしっかり成果が出せる人材かどうか、という判断基準に則っていると思います(どこのビジネススクールも大なり小なりそうだとは思いますが)。また、私は私費留学なので現在日本だけでなく米国でも就職活動を行っていますが、まさに入学審査の時と同様の質問(Why this company? Why are you the best person to work here? 等)に対する自分の考えを就職活動のためのレジュメやインタビューに向けて再度練り直しています。もっと言えば、これから先もキャリアの分岐点を迎える度に、MBA受験のエッセイ作成のようなキャリアの方向性を考えるためのブレインストーミング、インタビューによるコミュニケーション、自分のビジネス面での価値を裏付けてくれる人からの推薦、というようなプロセスが続いていくのだと思います。MBA受験はその最初の一歩に過ぎません。

これから出願される皆様へのアドバイスとしましては、TOEFLやGMATの勉強ももちろん重要ですが、受験期間中も所属されている企業において経験や実績を着実に積み上げ続けて、ビジネスパーソンとしての価値を如何に高めるかということを常にイメージしながら出願準備に取り組んで頂きたいと思っております。また、そのプロセスの中でTepperの受験を選択いただけるようでしたら、是非サポートさせていただきたいと思っております。皆様からのご連絡をお待ちしております。