1. はじめに
キャリアサマリ:
入社後、環境エネルギー分野の研究開発部門にて5年間勤務。エンジニアとして、主に材料開発、自然エネルギー関連の新製品開発に従事。
学生の頃から、米国は新しいサービス、製品を創出し世界をリードしている印象があり、留学を通して米国でビジネスセンスを身につけたいという思いがありました。月日が経つに連れ、その思いがより強くかつ具体的となり、このMBAの留学に至ります。
2. 出願スケジュール
2012年 5月:TOEFL初受験82点
2012年 8月:GMAT初受験540点
2013年 5月:TOEFL101点(出願スコア)
2013年 11月:AffinityのWEB講座(CR/SC)受講開始 ※この時点でまだGMAT500点台
2013年 12月:GMAT670点(出願スコア)を獲得し、レジュメ・エッセイの準備開始
2014年 1月:2nd RoundでTepperを含む5校に出願
2014年 2月:3rd Roundで3校に出願
2014年 3月:Tepperから合格通知受領
3. Why Tepper?
前職で製品を一から企画し、設計、開発、製品化に到るまでのプロセスに従事していた経験から、訴求力のある製品を開発するためには、エンジニアとしての技術重視の視点に加え、マーケティング(需要創造)、オペレーション、戦略等のビジネスの視点と、プロダクトデザインの視点を製品開発においてバランスよく合わせ持つことが重要であると感じていました。そこで、これまでエンジニアとしての経験を積んできた私としては、MBAを通してビジネス全般の知識を体系的に学びつつ、MBA以外の他分野の学生と交わりながらエンジニアリングやデザインの要素も学べる機会のあるスクールを探していました。そんな中、Tepperに「Management of Innovation & Product Development MBA Track」というTepper、工学専攻、デザイン専攻の学生でチームを組み、ビジネスプランの構築や製品開発のプロジェクトに取り組む機会があることを知り、これがきっかけとなりTepperを選びました。カーネギーメロン大学はComputer ScienceやRobotics等の理工学分野で有名なだけでなく、デザイン分野にも強みがあるため、これらもTepperを選んだ一つの理由といえます。
4. レジュメ・エッセイ
12月初旬から大阪のイフ外語学院にてエッセイカウンセリングを開始。私の場合、GMATのスコアメイクに相当な期間を割いたため、その分レジュメ・エッセイの準備はかなり遅めのスタートとなりました。準備に着手した時点で2nd Round出願の締め切りまでに1ヶ月を切っているという状態でしたが、カウンセラーとディスカッションを重ねながらエッセイの骨子を築き上げ、各校ごとに自分でアレンジをするという方法をとり、出願に間に合わせました。カウンセラーの献身的なサポートなしではあの短期間に出願には至らなかったと確信しています。
5. TOEFL
大阪のイフ外語学院でお世話になりました。スコアメイクに苦労しましたが、スピーキングとライティングはイフ外語学院で頂いたテンプレートを積極的に利用し、リスニングとリーディングは反復練習を繰り返し、100点越えを果たすに至りました。
6. GMAT
マスアカ、OG、GMAT Prep、Manhattanを中心に勉強しました。当初700点越えを目標に勉強を開始し、GMAT PrepやManhattanの模擬テストでは600点台後半或いは700点台が出るものの、本試験では500点台という苦渋を何度も味わいました。最終的には、AffinityのWEB講座(CR/SC)を受講し、苦手であったverbalが改善され、12月初旬に得られた670点を最後にGMATを終えました。
7. 推薦状
職場の直属の上司2名にお願いしました。
8. キャンパスビジット
私はキャンパスビジットを行いませんでした。
9. インタビュー
想定される質問をネットで調べたうえで、2分程度で答えられるように回答を準備し、レコーダを使いながら反復練習を行いました。
インタビューは東京のホテルにて行われ、下記のような質問があったと記憶しています。
Walk me through your resume./ Why MBA?/ Why Tepper?/ Leadership experience./ Teamwork experience./ Behavioral questions/ その他(会社の事業について) etc. / Any questions?
私の場合、インタビューの時間は40分間ほどで、会話を交えながら淡々と質問に対して答えていくという感じでした。
10. サマースクール
ピッツバーグ大学のELI(English Language Institute)が提供している、6週間の英語プログラム(PAEP: Professional and Academic English Program)に参加しました。このプログラムはマスターコースに進学する留学生向けの夏期集中講座で、Reading, Listening, Writing, Speakingに加え、プレゼンの仕方、パネルディスカッション、ディベート、エッセイの書き方など、実際の授業で必要となるであろうスキルを演習を通して学べるようになっています。学生の構成は、計12名で、日本人4名、韓国人4名、中国人2名、台湾人2名でした。授業で取り扱う内容は、Pre-MBAではないので、環境・貧困・医療問題といった一般的なトピックとなっています。
11. 最後に
MBAの受験はタイムマネージメント、投資、気力が勝負の鍵になると思います。私は準備開始初期に予備校に通いTOEFLとGMAT対策のコースを受講しましたが、スコアメイクのノウハウを学んだ後は費用対効果が薄いと感じるようになり、そこから独学にシフトしました。しかし、日々の業務や妻の出産が重なる中で、学習時間も十分に作れないまま月日だけが過ぎていき、最終的に再度予備校に通い直し、助けてもらう形となりました。準備を開始してから合格に至るまでに約2年かかりましたが、この期間に受けたテストの回数とその費用、心身のストレスを考えると、投資を惜しまずに予備校或いはカウンセラーに早々に頼るべきだったと感じています。
限られた時間をどう使うかという日々の判断が、最後の明暗を分けるように思います。悔いが残らないよう頑張ってください。ご健闘をお祈りします。