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1. はじめに

これからMBA受験される皆様に一番お伝えしたいのは、「Never give up」です。最後に大逆転した受験仲間も多々見てきました。私の場合は、目先の業務+MBA受験+子育て(2人)のトリプルプレッシャーで、何度も心が折れかけましたが、良き受験仲間と共闘しながら、なんとか挫折せずに合格できました。
私は正真正銘の「リアル純ドメ」です。海外経験ほんとにゼロ、TOEIC600点/TOEFL53点という低レベルからスタートして、今この執筆に至ります。特に、純ドメで英語が苦手な方、テック系バックグラウンドの方のご参考になればと思います。

■キャリアサマリ
シンクタンクに入社して以来、一貫してIT畑を歩んできました。
・テクニカルエンジニアとして、証券系システム基盤構築を担当(4年)
・システムコンサルタントとして、ITアーキテクチャー構想に関わる案件を担当(4年)

■きっかけ
新人の頃の最初の上司だった方がTepperに入学し、漠然とMBAに興味を持ったのが最初のきっかけです。その後、エンジニアリング(4年)とコンサルティング(4年)のキャリアを通じて、IT業務を一巡しました。しかしここ数年は、どんな仕事でも「やればできる」という錯覚に襲われ、卒なく仕事をこなせるようになりました。OJTで得てきた小手先のスキルセットに限界を感じ、これ以上このComfortableな環境に身をおいても、プレイヤーとしては食っていけるが、今後テクノロジ分野でリーダーシップを発揮していくには、別の角度から経営サイドの知識や意思決定手法など学びつつ、違う尖り方をしていかないと生き残れないな、という危機感を持つようになりました。
色々な手段を模索していた時に、MBA帰りの先輩方が、リーダシップ・マネジメントに対する戦略感、そして自身のキャリアに対するBig Pictureが180度変わっている姿を目の当たりにして、当初漠然と興味を持っていたMBA受験も選択肢の一つとして真剣に考え始めました。

 

2. Why Tepper

テクノロジ分野のリーダーシップを目指すとしたらここしかない、と当初から考えていました。特に、
・コンピュータサイエンスが全米TOPで、MBAとCS学部の交流が盛んである
・ビジネス×テック分野のリーダークラスが世界中から集まる
・クラスサイズが小さく、ネットワーキングが密にできる
・カリキュラムが厳しく、真面目に勉強も取り組める環境(周りに誘惑が少ない・・?)
あたりがクライテリアでしょうか。
テックだと西海岸も選択肢になりますが、個人的には以下の2点で東海岸の学校にしました。
・東海岸のほうがインターナショナルに厳しい環境で、語学とメンタル面も鍛えられそう
・定量分析に基づく意思決定を重視していることもあり、「アントレだ、ピッチだ」というノリよりも、よりエンタープライズビジネスに根ざして、CEO/CIOに求められる資質を鍛えられそう

 

3. 出願スケジュール

2012年  4月: TOEIC勉強開始 ※社内選考に必要なため
2012年  7月: TOEIC810点。社内選考へ応募
2012年  8月: TOEFLのOG独学、TOEFL初回53点(Speaking一言もしゃべらず)
2012年 11月: WebTOEFLでR/L/W受講
2013年  2月: 社内選考通過
2013年  3月: E4TGでスピーキング開始
2013年  5月: AffinityでGMAT RC/CRを受講
2013年  7月: TOEFL102点 ※2nd出願スコア
2013年  9月: RoundOneでエッセイカウンセリング開始
2013年 10月: GMAT1回目(600点)
2013年 12月: GMAT2回目(640点)、2nd出願
2014年  1月: GMAT3回目(680点)、インタビュー練習開始
2014年  2月: キャンパスビジット、3rd出願、TOEFL104点→アップデート
2014年 3月: 合格通知

 

4. エッセイ・レジュメ

Tepperのエッセイ・推薦状は、スタンダードな質問が多いため、最初の1校目として作ると、他にも使いまわせて良いかと思います。
エッセイはRoundOne ConsultingのMr. Round氏にお願いし、全体的な出願戦略やセカンドオピニオンとして、元FECの木下先生に相談しました。
Round氏は非常にマネジメントに長けており、今このタイミングで何を優先的に取り組むべきかをカウンセリングの中で常にウォッチ&アドバイスしてくれました。また、私のプアで拙い英語文章を素晴らしく校正してくれました。その反面、各学校の出願に関する戦略の相談や、エッセイ内容自体に関してなかなかうまくディスカッションができず、「本当にこのエッセイ内容で大丈夫なのか」と途中から不安に駆られました。
そこで、セカンドオピニオンとして木下先生に悩みを相談し、互いにディスカッションしながら、これまでの人生、生き様、今後ビジョンなど、点と点をつなぎあわせて、日本語でエッセイの骨子をまとめていきました。最終的にロジカルに自分の人生とキャリアゴール、そしてWhy Tepperを説明できるようになったのは、木下先生のお陰です。木下先生は単なる目先の受験アドバイスというよりは、もう少し広く「自分の人生感」を客観的に振り返りながらキャリアゴールや夢を炙りだしてく、ファシリテーターのような存在でした。木下先生はTepperに何人も輩出しており、学校の特徴を深く理解していて助かりました。

 

5. TOEFL

初回受験53点、100点を超えるまでに約1年は費やしました。AGOSの初回無料カウンセリングに行った際に、「純ドメはだいたい1年はかかるよ」とアドバイスされましたが、その通りでした。ただTOEFLは早めに対策を始めたおかげで、夏には最低ラインの100点超えができ少し余裕ができました。(ただし、これから受験する方には、よりスコアメイクし易いIELTSをオススメしたいです)
当初はOGで独学していましたが、今思えば効率が悪かったです。TOEFLは感覚が鈍らないよう、とにかく毎日やり続けるしかないです。主な対策は以下です。

・単語
有名な3800のレベルまでで十分です。よく「レベル4まで覚えるべきか」、という話題になりますが、自分の場合はレベル4は出題頻度が低いため、時間対効果を考えると、レベル3を完璧にしつつ、あとはGMAT等を勉強する中で分からない単語のみを覚えるようにしました。そのやり方で、分からない単語はほぼなくなりました。

・R
WebTOEFLで戦略を学びました。もともとRは得意ではなかった(というか全部不得意)ため、TPOで毎日1パッセージずつ問題を解きました。TPO 30回分×パッセージ3つ=計90パッセージは問題を解いたと思います。そのお陰で28-29で安定しました。

・L
WebTOEFLで戦略を学び、その後YESのディクテーション講座に通いました。その後はひたすらTPOのリスニング問題を毎日1パッセージづつ解きながら、シャドーイング or ディクテーションしてました。最も不得意な分野でスコアも伸び悩みましたが、リスニングはひたすらやり続けるしかないです。

・W
IndependentとIntegrate共にWebTOEFLで戦略を学び、WebTOEFLの添削講座を活用して練習量を積みました。添削講座の問題量が多いので、これで十分だと思います。テンプレはJackとWebTOEFLを組み合わあせ自分なりにカスタマイズして使っていました。Wが最も得意分野で、テンプレートに沿ってある程度の文字数を書けば、28-29前後で安定してました。Independentのネタは、E4TGで練習したトピックを使い回すことで、ミスを減らしました。

・S
スコア18の状態でE4TGの門を叩き、5ヶ月通いました。自分は22-23が頭打ちでしたが、E4TGがなければ全く点数をとれてなかったと思います。またやめたあとは、English Village八重洲校のNishに練習相手になってもらいました。彼はE4TG戦略を理解しているため、アウトプットを増やす場としてお勧めです。

 

6. GMAT

TOEFLよりもGMATのほうが苦戦しました。スコアは600→640→680と推移したものの、4回目を受ける時間がなく700超えずに終了しました。GMATは本番試験への慣れもスコアメイク要素の一つであるため、もう少し早めに受験して、年内4回は受けるスケジュールを組むべきでした。各セクションの対策は以下の通りです。

・全体の解き方
色々な戦略がありますが、自分の場合は「最初の10問を少しだけ慎重に解きつつ、RCを全て解ききる」方法に切り替えてから点数が伸びました。RCやCRは得点比率が高いという噂もあるため、無闇に捨てないほうが良いと感じます。一方でSCは時間をかけて考えても、分からない問題は解けないため、75秒程度でさくっと解いて時間を稼ぎました。

・RC
最初は苦手でしたが、AffinityのRC講座を受けてから文章が読めるようになりました。特に苦手だったアメリカの歴史(フェミニズムやマイノリティー等)の背景知識をAffinityで学んだことで、理解力が増しました。

・CR
Affinityでロジックパターンを学んだあと、ひたすらOG13thを解きました。OG別冊のCR問題も良問が多かったと思います。ロジックパターンは予備校によって流派がありますが、根本的な考え方は変わらないため、特にどこで学んでも遜色ないかと思います。

・SC
YESで基本的な文法を学んだあと、濱口塾の教材で練習量を積みました。YESだけで十分な人も多いですが、最近のSCは単純な論点・テクニックだけで解けず、意味も取る必要がある問題も多いため、色々な教材に触れることで、論点を増やすようにしました。

・MATH
マスアカで基本的な公式と解き方を思い出し、あとは濱口塾の教材でひたすら問題を解きました。マスアカだけで十分な人も多いですが、確実にスコアメイクするためにも、試験前に少し練習量を増やして、慣れておいたほうが良いと思います。

・AWA/IR
AffinityのAWA1日セミナーで貰ったテンプレだけ覚えて、5.0です。特に対策していません。4.0取れば不利になることはないでしょう。IRは全く対策せず4.0程度でしたが、2013年度の受験ではAdmissionは重視してなかったと思います。

・その他
Affinityで出会った受験仲間5人と9月から1月まで週1回、勉強会を開催しました。スタートダッシュ練習(GMAT最初の10問を一緒に解く)や、分からない問題をQ&Aし合いました。特にSCは予備校によって解く手順・切り口が異なるため、YES流、Affinity流、AGOS流、濱口塾流などのテクニックを教え合い、選択肢を切る技を増やしました。

 

7. 推薦状

入社時の元上司(Tepper卒)と現上司(Michigan卒)の2名にお願いしました。一緒に仕事した年数が一番長く、私の仕事ぶりや内面を良く分かっているという理由もありますが、なんとなくMBAホルダーのほうが、推薦状の説得力が増すかなと思ったのもお願いした理由の一つです。進め方は、推薦状のスタンダードな質問をExcelにまとめて、それを見ながら2、3回程度、どのような内容を書くべきかブレストしながらドラフトを書きました。

 

8.キャンパスビジット

志望度の高い学校のみ、2nd出願後の2月にまとめてVisitしました。Tepperはオンキャンパスインタビューを兼ねてVisitしました。Tepperは毎年2月初に新宿ヒルトンで日本人向けのインタビューDayが設けられますが、自分の場合はVisitで先輩方や授業見学からネタを仕入れてインタビューで直接アピールしたい、F2Fで熱意を見せたいという日本的な考えを持ちつつ、オンキャンパスで攻めました。2年生の方にTepperのDeanの有名授業の聴講をアレンジして頂いたり、Admissionオフィスで愛想を振りまいたりと、できる事は全てやったので、結果的には後悔していません。ただし、TepperはVisitを重視せず(寝技が効かず)、公平に合否を出すと先輩方から聞いていたので、日本で受けてもあまり変わらないと思います。

 

9. インタビュー

木下先生から紹介されたThomにインタビューのいろはを学び、Matthewでインタビューストーリーの骨子を固めました。どちらも素晴らしいインタビューアで価格的にもお勧めです。また単に練習アウトプットを増やすために、安いEnglishVillage八重洲校のNishにも練習相手になってもらいました。彼は多くのMBA受験生を相手にしているため、回答のコツなど理解しており練習しやすいです。インタビューの師匠は1人でも十分だとは思いますが、自分は様々な角度からアドバイスを貰いたかったという点と、Matthewは人気がありなかなか予定をとれないという点もあり、3人を使い分けてました。

 

10. サマースクール

CMUがインターナショナルの大学院生向けに提供しているACCプログラムに5週間参加しました。主にアカデミックWritingとプレゼンテーションSpeakingを勉強できます。詳細はこちらに書きましたのでそちらを参照下さい。

 

11. 最後に

受験過程で最も不安かつ不確定要素は、「スコアが揃うか」という点だと思います。結局は受験戦争なので、最低限のスコアがないと土俵すら立てない厳しさがあります。ただ、「最後の最後まで自分を信じてスコアメイクを諦めないで」頂きたいです。私の受験仲間を例に取ると、
・年末時点でGMAT600前後だったが、1月のラスト受験で720を獲得
・TOEFL97が、1月の受験で104にアップ
・1月にTOEFL→IELTSに切り替えて7.5獲得
など、土壇場で巻き返してTOP10校に受かっていった友人が何人もいます。

私の場合も、年末時点でGMAT640でTepperに出願しましたが、当初インタビューに呼ばれず、1月にGMAT680とってアップデートして後から呼ばれました。また同期生は、Waitlistの状態でアドミにアプローチし続けて、6月に合格をもらっています。
なので、どうか最後まで諦めず挑戦して下さい。そのモチベーションを維持し続けるためにも、内にこもって勉強するだけでなく、外に出て受験仲間と積極的に関わって、情報交換したり傷を癒やし合ったりしながら、モチベーションコントロールをしましょう。私も在校生の一人として、皆様のお役に立てればと思います。ご連絡お待ちしております。

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