top of page

1. はじめに

-1. バックグラウンド:電気機器メーカで設計エンジニアをしていました。回路図を描いたり、半田ごてで試作品を製作したりしていました。一年間だけですが、中国に駐在して市場調査を担当したこともあります。
-2. MBAを目指した理由:アメリカで生活したり、経営など自分にとって新しいことを学んだりするのも面白そうだと思ったためです。

 

2. 受験プロセスの概要(2015年)

1月:MBA受験ではどんな試験を受けるのか調査。TOEFL勉強開始。
3月:TOEFL 1回目 (103点) 。GMAT勉強開始。
4月:GMAT 1回目 (650点) 。 
5月:TOEFL 2回目 (105点) 。自己分析やレジュメ作成開始。
6月:GMAT 2回目 (690点) 。
7月:TOEFL 3回目 (111点、出願スコア) 。
8月:GMAT 3回目 (740点、出願スコア) 。
9月:エッセイ本格執筆。
10月:1st ラウンドでTepperのみ出願。
11月:Tepperへキャンパスビジット。Skypeでインタビュー。
12月:Tepper 合格(2nd ラウンドで他校への出願準備をしたものの、未出願)。

 

3. Why Tepper?

-1. 在校生や卒業生の観点
メーカ出身者やエンジニアが学生に多く、自分のバックグラウンドと近いと感じ、また卒業生・在校生の雰囲気が他校のプログラムに比べて自身に近いと感じたためです。

-2. 生活環境の観点
ピッツバーグは治安が良く病院が充実しており、家族帯同する自分にとって魅力的でした。

-3. カリキュラムの観点
レクチャーやアナリティクス重視でコア科目の多いカリキュラムがエンジニア出身の自分に合うと思ったためです。

 

4. レジュメ・エッセイ

アゴスを5月から利用しました。「なぜMBAをめざすのか」が明確でないままエッセイに取り組むことになり、ネタだしから最初のエッセイ完成まで4ヵ月以上を要しました。エッセイを書いていた9月はTOEFLやGMATといった試験こそ受けなかったものの、受験プロセスの中では最も悩んだ時期でした。
 

5. TOEFL

市販の参考書で対応しました。所属している会社がMBA受験の観点からは弱みになることは分かっていましたので、TOEFLやGMAT(後述)のスコアは高めを狙いました。

ReadingとListeningは公式問題集の利用のみでした。Speakingで特に役立ったものは「Hackers iBT TOEFL Actual Test Speaking」と「TOEFL iBT (R) TEST スピーキング+ライティング 完全攻略」でした。これらの参考書はTask 1とTask 2のネタのストックとして重宝しました。Task 3からTask 6については「スコア80突破ゼミ TOEFL iBT(R) テスト アウトプット強化編」を参考にテンプレートをいくつか用意しました。また、日常学習としてレアジョブを利用しました。Writing は特にindependent taskが苦手でしたが、Webでテンプレートを探し、「まるわかりTOEFL iBT(R) テスト ライティング」から汎用性の高い論理展開と言い回しを採用して目標点数に届きました。

 

6. GMAT

市販の参考書で対応しました。

SCはManhattanの参考書がとても役に立ちました。CRやRCは意識的に日本語で論点整理や要約作成すると一気に解きやすくなりました。QuantitativeはOfficial GuideとManhattanの模擬テストのみで練習しました。

また、本試験の数日前に毎回GMAT Prepで時間配分などを確認していました。本試験ではPrepの点数より30点から70点くらい低い点数が出て悔しい思いをしていました。地方に住んでいたので、GMATが午前の時間割になったときは東京に前泊して受験したのがいい思い出です。

 

7. 推薦状

直属の上司にお願いしましたが英語が書けなかったため、翻訳業者を利用しました。
 

8. インタビュー

対策としては、エッセイの内容を基本にして追加で話せるネタをいくつか用意し、分かり易く話せるように自分で練習しました。On campusでインタビューを受ける気でいたのですが、invitationのメールにはSkypeの案内しかありませんでしたので、あわてて別途キャンパスビジットしました。インタビューは審査官がエッセイなどは読んでおらずレジュメだけを見ているsemi-blind形式でした。
 

9. サマースクール

CMUのICCが提供するACCに参加しました。2016年のプログラムに参加したのは全部で17人で、半分が日本人、4分の1が中国人といった構成でした。
 

10. 最後に

MBAの受験プロセスは、日本で経験してきた受験とは比べ物にならないほど追いつめられるものでした。文字通り一日に何度もあきらめることもありました。それでも何とかやり遂げることができたのは本当に周りからの応援のおかげだったと思います。特に同じ職場だった先輩には自己分析やエッセイのネタだしをするにあたって、信じられないくらい付き合っていただけました。また妻が「アメリカに住みたい!」と言ってくれたことも自分のモチベーションの中では大きなものを占めていました。そういった意味では恵まれた環境で受験プロセスを進められたと感じています。みなさんも受験を進めているとついご自身の弱みに目を向けて「ここがこうだったらなぁ」と感じることもあると思いますが、是非ご自身の強みにも目を向けてみてください。

bottom of page