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1. 私のバックグラウンドは以下の通りです。

  • 証券会社で主に金融商品開発業務に約6年従事。

  • 学部では統計、大学院では金融工学を専攻。

  • 海外経験は旅行のみの純ドメ 。

  • 通常業務をこなしながらの受験勉強。



2. 受験プロセスの概要
受験プロセスの中で最も苦労したのがTOEFLでした。

2016年
3月:社費候補生選抜 (この時点でTOEFL 84点…)
4月:Andy田開氏のセミナーに参加、TOFELのための定番の予備校に通い始める。
5-9月: この間ひたすらTOEFL対策、90点台をずっとうろうろする。
9月:TOEFLが嫌になりGMAT対策を始める。Affinity飯島さんの勧めでIELTSに転向。
9月末:GMAT初受験(600点 V:25 Q:49)。
10月:GMATとIELTS対策。IELTSで7.0をとり一安心する。
10月末:GMAT 2回目 (660点 V:31 Q:49)。理系なのにQ50が取れなくて苛立つ。
11月:エッセイを本格的に書き始める。またGMATで差別化できると信じて勉強を継続。
11月末12月末:GMAT 3,4回目 500点台を取り絶望する。

2017年
1月:セカンドラウンドで5校出願後、5回目に向けてGMATだけに時間を使う。
1月末:GMAT 5回目(710点 V:34 Q:50)、リスコアをする。
2月:面接対策、キャンパスビジット。
3月:CMUを含む3校合格。


3. Why Tepper?
証券会社のマーケット部門で、通常業務に加え、ビジネスインフラ構築なども行っており、IT担当者と非常に近い距離で仕事をしていました。その中でTechが金融業を今後も変えて行くと確信し、 Tech志向の学生が多く、コンピュータ・サイエンス学部を筆頭としてトップクラスの理系スクールとと交流する機会があるTepperに興味を持ちました。


4. レジュメ・エッセイ
ネタだしなどは行っていたものの、本格的なエッセイ作成は11月でした。仕事のネタはそこそこありなんとかセカンドで出願できましたが、パーソナリティエッセイなどをより深めるにはもう少し時間があったら良かったと感じました 。
Why MBAなどはよりビジネス計画を書くつもりで取り組みました。夢を描きつつも、学校のリソースを利用してゴールを達成できると思わせる具体的なプラン作成を目指しました。地に足がついているものがチェックするためにOBに見てもらいました。


5. TOEFL/IELTS
TOEFL100点を越えられずIELTSに転向。結果的に正解だったと思います。 私が感じたIELTSの受験生にとっての、(TOEFLと比べての)長所・短所は以下の通りです。

【長所】

  • 多くの学校の足切であるOverall 7.0はTOEFL100点より確実に取りやすい

  • 3時間程度と試験時間が短い

  • Speaking、Writingが人間による採点なのでAcademic Writing skillやCommunication skillを上げるのにより役立つ

  • Interview対策にも多少はなる

【短所】

  • 英国、豪州の英語に慣れる必要あり(私は1ヶ月程度でなれました)

  • Writingが難しい(論理構成と流れの良さが4つの採点基準の一つであるため、より構成にも気を使わなければならない、裏を返せば勉強にはなる)



6. GMAT
時間を割いて勉強しているにもかかわらず、3回目、4回目に大幅に点数が下がってしまったのはOutputがおろそかになっていたためと感じます。文法を理解しOGの間違えた問題を繰り返し説く、等のInputに加え、時間を計って本番形式の練習をするOutputに力を注いだ結果、不調を脱することができました 。

【Math】
<Input編>
公式問題集に加えGMAT Prepの追加問題をやりました。後者はOGよりも難易度の高い問題があり、非常に有用だと思います。理系の人はOGとこれ以外の問題集はやる必要ないと思います。
<Output編>
本番でも全問正解したと思っても49点でショックを受けました。間違えた原因を確認すると、私の場合は 英語力不足で文章題の理解が不足してたこと、Data Sufficient問題の選び間違い(条件2だけで成り立つものを見逃して、両方必要の選択肢を選ぶこと等)が多かったです。これらをカバーすれば50点以上をコンスタントに取れるようになりました。また、本番では最初と最後に問題がやや難しくなるので途中は早めに解いて時間に余裕をもたせるのがオススメです。

【Verbal】
<Input編>
3つのパート別に以下のようなInputを行いました。

  • SC

有名予備校にいくつか通ってInputを行いました。投下時間の割に点はとれずコストパフォーマンスは悪かったです。SCは一見、どの講師も独自の方法論を持っているよう見えて、根本的なところは変わらないと感じたので、予備校はいずれか一つ行けば十分だと思います。もう一度Inputし直すとしたら濱口塾に行くと思います。知識レベルが最も細かく、深いところまでカバーしている一方で厳密さとスコアを取るための柔軟さのバランスが一番取れていると思います。

  • CR

私の場合は投下時間が最も少ないのに最も点数が取れるパートになりました。AGOSの短期集中講座の中で問題分類を把握した後は、以下の3点を行ったくらいです。①公式問題を解いて論理展開の種類を把握する(間違えたパターンをまとめ)。②語彙力をつける(本文の全ての単語が問題を解くため重要なので、語彙力不足で理解度が下がると正答率は大きく下がる。I-knowというソフトで語彙力を上げました。)③Negation Testの訓練(オススメなので下で簡単に解説します)

[Negation Test]
Assumption問題はNegation Testだけで100%解けるので、問題タイプ別で最も簡単だと思います。本文を読み、それぞれの選択肢を否定形にした後でも本文の命題が成り立つかをチェックするだけで必ず正解を発見できます。
正解の選択肢なら(つまりそれがその問題の命題のAssumptionなら)命題が成り立たなくなります。(イメージ的には積木の下のものを引っこ抜くような感じです。それがAssumptionならその上に立つ命題が崩壊します。)

[Out of Scope or Side Effect]
蛇足ですがAssumption以外の問題形式はSide Effectの予想などStatement以外の知識を必要とすることがあり、その場合は難易度が大幅に上がります。
Side Effectや業界の常識(雑誌の部数が増えると広告料が上がるなど)が思いつかないと問題が読めても解けないことがあり、はまると時間を無駄にしがちです。
Statementと関係ない選択肢をOut of Scopeの選択肢と呼んだりしますが(たとえば飛行機に乗せる荷物の重量の話をしているのに、サイズについて言及されている選択肢など)Out of Scopeだと思ったら実はSide Effectを考えれば正解になるなんてことがあります。

 

  • RC

私は大学受験の2次試験で現代文など受けたことがあり、当時は得意だったのでわりと力を入れました。論説文を読み解く力など根本的なところは似ていると感じたためです。予備校はAffinityに行きました。非常にオススメです。パッセージの論理構造や 問題タイプ別の解法などは非常に役に立ちます。ただし、本番ではパッセージの展開がこの授業で主に扱う典型的論説文に沿わないものもよく出ます(3段落でヒトラー、チャーチル、トルーマンを比較するなど)。その他はOG10th、GMAT Prepの追加問題などを入手して読み、間違えた問題をなぜ間違えたかを反省しました。

<Output編>
3、4回目で低迷したのは同じ問題をやりがちになってOutput練習を怠ったためだと思います。そこから抜け出すためやった教材とTipsを書きます。

[教材] 濱口塾の実践問題集
実践演習として非常にオススメなのが濱口塾の実践問題集です。問題はGMAT Prepとかぶっています。この実践問題ができる場合は、GMAT Prepをやらずにこの実践問題集だけをやるべきだと思います。前半は簡単で後半が難しめ、のように本番さながらに配置された問題が17セットもあります。実際の問題形式に近いSCを解説してくれるのも貴重です。この実践問題で不正解の問題を10問未満に抑えられればV35に行づくと思います。

[時間配分] AGOSの中山先生の個人レッスン
こちらも非常にお勧めです。時間配分など実践的なアドバイスをしてくれる。本番ではRCを何問解くかという話題がよく出ますが、私は出てきた順に全て解きました。最後の数問を除いて時間内に解けるように練習しました。

[SC] 見切りのつけ方を練習しておく
私の場合難易度がMediumとHighの真ん中くらいまでいくとSCは全然解ける気がしませんでした。意味や文構造がとれないことが多く、よく言われるSCで8割正解は無理でした。問題演習ではわからない問題の見切りのつけ方を意識しました。

[CR] 本文(選択肢でない方)を二度読まない
選択肢と本文も一度だけ読んで完全に意味を理解し、選択肢を選ぶ練習をしました。本番で焦って斜め読みをしてボロボロになったのを教訓に、斜め読みまたは繰り返し読むことを避けつつ、最速のスピードを保つよう意識しました。

[RC] 解ける問題を落とさない
本文が難しく見えたりしても、一つのパッセージの中には情報を探してくるだけの問題は簡単なものもあります。Affinityで習った問題パターンの分析もやりました。それらを落とすと他の受験生に対して大きくビハインドになってしまいます。


7. 推薦状
上司2名にお願いしました。


8. インタビュー
大多数の純ジャパの方々に倣って、想定問答に対して暗記して録音を繰り返しました。インタビューアーは計10人ほどの人に見てもらいました。


9. 最後に
海外経験が無いとTOEFLで苦労する方が多いかと思います。私自身レコーダーを使ったSpeaking練習やTOEFL受験自体がもはやトラウマです。
ただ入学後のことを考えるとやり過ぎるということはないと思います。やった分だけ力は付いていると思いますので純ジャパのみなさんぜひ頑張って下さい!

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