・ イニシャル:SK
・ 性別: 男性
・ 出願時年齢: 31〜35才、
・ 海外経験: 大学生のときにアメリカへ9か月間の交換留学および海外旅行・出張
・ 費用: 社費
1. はじめに(バックグラウンド)
国立大学経済学部を2008年に卒業。
大学時代は米国に交換留学(9ヶ月)後、新卒で総合商社に入社。
2018年に社費での留学候補生に決定。
2. Why MBA
これまでの仕事を通じて、SCMとOperation Managementを勉強したいと思い至り、そのためにはMBAが最適だと考えたため。
上記の結論に至る経緯は以下の通り。
1. 営業現場で鉄鋼製品トレードに2年間従事した後、営業部門の企画担当へ異動し6年間勤務。
2. そこで、予算・戦略の策定に必要な各種の定量分析を行う中で、以下の問題意識を 持つ。
「重要な意思決定の根拠となっている定量的な分析に、もっと改善の余地はないのか」
「定量的・理論的な分析を日々の会社経営に導入できる余地はないか」
「そのための第一歩として、トップダウンの指示ではなく、営業現場への定量的・
理論的な分析の導入による業務改善から始めることができないか」
3. その後、Supply Chain Management(以下、SCM)、Operation Management
(以下、Operation)という分野があることを知り、大学院が社会人向けに提供する半年間の講義形式のプログラムに参加。
講義の内容は理解できなかったものの、その内容に可能性を感じ、
本格的に勉強をする機会を模索。
最終的に、まずは米国でのMBAにて上記分野を深掘りすることが、これまでの
自分のキャリアを踏まえてベストと判断した。
3. Why Tepper
1, 定量分析に力を入れたプログラムを提供していること。
2, SCM、Operation に強い大学であること。
3, SCM、Operationを現場から改善するために、今や必要不可欠となった
IT Managementの分野にも強いこと
4, 米国トップクラスのEngineering Schoolがあり、MBAの学生との
コラボレーションが大学のプログラムとしても奨励されていること。
(将来、Engineerと協力し、ITを使ったSCM、Operationの改善することが
必要になると考えているため、Engineerの学生との強調の機会を重視した)
5, 特にComputer Scienceに強い大学であることが、Computer Scienceを
この機会に0から学びたいと考えている自分にとって魅力的に映ったこと。
4. 受験プロセスの概要
2016年5月 MBA受験を志し、TOEFLの勉強を開始。
2017年11月 TOEFL 101点獲得
2018年4月 社費内定。GMAT勉強開始。
2018年9月 TOEFL 105点獲得
2018年11月 GMAT 640(Q 48/V 31)を獲得し、出願スコア。
2019年1月 2nd roundにて、Tepper他、合計4校に出願。
2019年3月 Tepper合格。
5. TOEFL/IELTS
TOEFL 105点を取得するまでの合計受験回数は26回。かかった費用は約100万円。
かけた年月は2年3ヶ月。
6. GMAT/GRE
19年4月より本格的に勉強を開始。
TOEFLの反省を活かし、早期の卒業を狙い予備校に約100万円をつぎこむも、
5回の受験を使い切り最高点が初回受験時の640点(Q: 48, V: 31)。
更にSecond Round出願締切後、GREに注力し5回受験するも、
最高点はGMAT換算で650点(TTL: 318 Q:166 V:152)
7. レジュメ/エッセイ
カウンセラーはEdを起用。レジュメは最初の二回の面談で完成し、その後、修正せず。
エッセイもまずは自分でドラフトを作成した上で、Edとの面談でフィードバックを
もらいつつ一緒に作成し、面談を繰り返して遂行を重ねる形とした。
最初の1枚目のエッセイが完成すると、その他のエッセイも応用ができ、
書き上げるのに必要な時間は減ったが、スクールのカラーに合わせて、Edがアドバイスを
くれたので、それに合わせて微調整した。
8. 推薦
MBA holderの上司と、ボランティアをしていたNPOの代表にお願いした。ふたりとも英語が堪能なため、大きな心配は不要だった。お願いの段取りや
スケジューリングなどはEdと相談しながら9月頃から行い2ndのアプライに間に合わせた。
9. インタビュー
スコアメイクがうまくいかず、ぎりぎりまでスコアアップデートに時間をかけたため、インタビューにかけられる時間はとても少なかった。
さらに以下の3点も加わり、かなりハードルが高かったと思う。
1, Tepperのインタビューが初めてのインタビュー
2, Skypeでの面接には不安があったこと及び熱意を伝えたいとの考えから、現地でのアドミッションとのインタビュー
3, Behavioral Questionsあり
インタビュー本番の1.5週間前までに、自分が伝えたいことのQA集をA4 20枚ほどにまとめた上で、そこからJohn Coke、Jessica Kingとそれぞれ一回、
に二回のMock Interviewを実施してもらい、本番に臨んだ。なお、QA集作成にあたってのQ出しはEdにお願いした。
General Questionsへの回答は対応できるものの、Behavioral Questionsへの回答が全くうまくいかず途方にくれる中、Jessicaとの面接練習にて以下の
フィードバックをもらい、2-3日対策をねった上で本番突入。
・覚えたことを喋ろうとしていることがすぐに分かるし、自然ではない。
・自分がBehavioral Questionsの例を渡すから、アドリブで答えられるように繰り返し練習すること。
・本番でも、覚えた文章を思い出すのではなく、ストーリーを思い出しながらしゃべること。
なんとか、本番ではBehavioral Questionsにも対応できた結果、3月に合格の通知をいただくことができた。
10. 最後に
ランキングももちろん大事ですが、ランキング以外の部分で自分が惹かれたことを大事にして頂きたいと思います。
その部分を見つけることが、Why this schoolへの答えを見つけることにつながりますし、最終的には自分が納得して進学することができる大学を
見つけることにつながると思います。
現在、Tepperでの授業が始まっており、英語のみならず、定量分析に充填を置いたカリキュラムにも既に四苦八苦しているものの、同期にも
Engineeringをバックグラウンドとした人が多かったりと、自分の目指す方向性と大学のフィットを感じております。
MBAを志してから3年と長い期間がかかり、その間に仕事やプライベートにも多くの変化がありました。自分の対応力の低さにがっかりすることや、
計画通りに物事を進めることが出来ない自分を情けなく思うことも多々ありましたが、今、やっと目指していた舞台に立つことができたことが素直に
嬉しいです。
今、まさに受験中の皆様には、大変なことが沢山あると思いますが、周りに流されることなく、自分の価値観を信じて、最後まで粘り強く取り組んで
いただければと思います。