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合格体験記

・イニシャル:SA

・性別   :男性

・出願時年齢:31~35歳

・海外経験 :無

・費用   :社費


1. はじめに(バックグラウンド)

  • 材料系の修士卒業後、日系鉄鋼メーカーの研究職を8年、海外事業を総括する部署で2年勤務。

  • 海外事業ではインドやアメリカのパートナー企業とのPJの技術分野の取りまとめを経験。


2. Why MBA?

  • 研究ばかりをやっていたので、ビジネスには無頓着でした。

  • そのため、MBAで体系的にビジネス、マネジメントについて学ぶことが自分のこれからのキャリアには必要だと感じていました。

  • また、研究に従事していた頃から、どんなに素晴らしい技術でも、それだけでは世界を変えるのは難しい、と実感しており、技術をビジネスに繋げる仕組み作りを学びたかった、というのが一番の理由です。


3. Why Tepper?

  • Quantitative Approach, Class Size, CMUのResourcesが主な理由です。

  • もともと研究職時代には材料系のPhDをとりにCMUへの留学を考えていたので、受験開始当初からTepperはDream校でした。

  • また、家族帯同が前提なので、Pittsburghの治安の良さ、人の良さ、バスの利便性、も重視したポイントです。

  • 学会でPittsburghおよびCMUに出張した経験から、程よい都市規模で住んだら楽しいだろうなと思っていたことがMBA受験でも大きく影響しました。


4. 受験プロセスの概要

  • 22年8月 社費留学の内定をいただく。タイミング的に2024年入学かと勘違いしたが、2023年とのことで、と にかく時間がなかった。当時出張中だったので、帰国後即予備校に相談に行くが、大抵の学校で 「TOEFLもGMATも受験歴のない人が今から2年制の米国MBAはかなり難しい」と言われる。

  • 嘆いていても仕方がないのでまずはTOEFLを受験。出題形式もよくわかっていない中の受験で95点 を取れたので、もしかしてすぐスコアが揃うのでは?と安易に考えたが、後述の通り少し伸び悩む。

  • 9月 学校調査、エッセイのネタだしを開始。結果としてこの頃の志望校から特に出願先を変えることはなかった。
    GMATの勉強開始。TOEFLE2回目92点。正直勉強してからの受験で点数が下がることを想定していなかったので、少し落ち込む。

  • 10月 TOEFL99点。
    GMAT初受験で690点。模試等で常に満点で、勉強をしなかったQuantsで問題文が理解できず、48点と大崩れした。Verbalが自分の実力からすると高得点だったので、ここでミスをしたことがかな り後を引いた。

  • 11月 初旬に受験したTOEFLで108点取得。第2子(次女)誕生により2週間ほど受験活動をお休みする。GMAT2回目680点。AWが手応えが全くなかったのでキャンセル。

  • 12月 GMAT710点取得。コロナに罹患し、2週間ほど寝込む。年末年始でなんとかエッセイを仕上げる。

  • 1月 各校出願。1校ビデオインタビュー実施。束の間の休息の後、インタビュー練習を継続。

  • 2月 キャンパスビジットを敢行。各学校の在校生に話を聞きながら、現地での生活や家族帯同の情報収集。Tepperのインタビュー実施。キャンパスビジットをしたことで話のネタに困らず、予定時間をオーバーした。

  • 3月 Tepper合格。他2校でも合格をいただく。1校のWaitlist対策でGMAT受験、730点取得。

  • 5月 すべての結果が出揃い、Tepperへの進学を決定。


5. TOEFL/IELTS

  • とにかく時間がなかったので、TOEFL一本に絞って対策しました。

  • WritingとSpeakingは誰かのフィードバックを受けることが大事だと思ったのでAgosの対策講座を申し込み、それを軸に勉強しました。特にWritingが苦手で、文法のミスなくタイピングをする、ということだけでもハードルが高かったので、毎日何かしらのトピックを400語書くことを日課にしました。(30分で書く+推敲をしてすぐにGrammarlyで文法チェック。)

  • Speakingは数十秒の準備をして1分程度話す練習をしました。子供の保育園の送り迎えの帰りの時間を利用して、1日で少なくとも10トピックくらいは話すようにしました。その後、録音した音声を確認し、自分なりに修正してもう一度話してみる、というのを日課にして対策しました。ある時期から、なんとなくどんなトピックが来ても固まってしまうことがなくなったと思います。

  • ReadingとListeningは市販の教科書を買い、問題形式と頻出の内容にとにかく慣れることに重点をおきました。理系出身なので、Science関連のトピックは特に対策が必要なかったのですが、人文系のトピックは知らない単語が多かったので、単語帳を重点的にこなしたり、短い文章をたくさん読むようにしました。


6. GMAT

  • AgosのGMAT対策講座、および公式問題集で対策。

Quants

  • 特に対策していなかったのですが、初回受験で大崩れしたため、受験1週間前くらいからそれなりに問題数をこなすことにしました。そのおかげか、2回目以降は常に満点で、あとはVerbalの上振れを待ちました。

Verbal

  • ある程度勉強してからは問題との相性や、トピックに慣れているか、がポイントになるので、公式問題集や模試を購入し、特にRCを重点的に対策しました。

  • SCは苦手だったのですが、自分なりに選択肢に一つ一つ不正解である理由を考えるようにしたところ、ある程度の正答率が出るようになりました。感覚を忘れないように1日10〜20問は解くようにしました。CRは元々得意たっだので特に対策せず。

AWA, IR

  • TOEFLのW対策やGMATのQuantsとかぶるので、受験前に数回練習した程度です。


7. レジュメ/エッセイ

  • 9月ごろからネタだしをして、Agosの日本人カウンセラーとネイティブのカウンセラーと面談をしながら内容を固めていきました。

  • 私は技術系のバックグラウンドがあること、昨今のカーボンニュートラルの流れに大いに関係する業界であること、等から、比較的MBAの志望理由や卒業後の目標は書きやすかったと思いますが、それでも何度も書き直しました。妻にもアドバイスをもらいながら、自分を見つめ直す良いきっかけになったと思います。

  • 一方で、海外経験がほとんどなかったので、国際学会での発表や、当時の職場で扱っている海外パートナーとの交渉経験を全面に押し出してアピールしました。

  • 妻や娘の存在と女性が活躍できる社会づくりにも興味があるという部分も熱意を持って語れるようにエッセイを作成。結果として文字数制限で諦めざるをえなかった部分についてもインタビューで話せたので、エッセイは熱意を持って語れることはなんでも形にしておくと後々役に立つかもしれません。

  • 12月時点で、内容については納得していたものの少し文章にしっくり来ていなかったこともあり、Matthew Aldridgeに推敲等を依頼しました。文章の構成や字数を削ることに加えて、より自分のパーソナリティを際立たせる内容を提案してもらえて、最終的にはとても満足のいくエッセイを提出できました。


8. 推薦状

  • メインは当時の所属の上司にお願いしました。MBA留学経験のある方だったので、推薦状はすべてご自身で執筆いただき、自分では全く意識していなかった内容、エピソードを交えていただきました。

  • 2名以上の推薦状が必要な学校には研究職時代の上司に依頼。


9. インタビュー

  • エッセイでお世話になったMatthewに引き続きお願いをし、それ以外にNish、John Coke, Agosのネイティブ講師と練習しました。最初は回答の型やインタビュー全般のお作法をMatthewとNishに指導してもらい、慣れてきたら他のカウンセラーとMock Interviewをする、という具合です。

  • 自分の癖や性格を知っている人と作ってきた回答を他の人の視点から辛口に評価してもらうことで、色々と気付けることが多かったので、数人のカウンセラーを利用するのがおすすめです。また、インタビューが近づいてきたら、スキマトークで毎日誰かしらとインタビュー練習をする。ということを徹底しました。場数をこなすことはもちろん、いろいろな国のアクセントに慣れることができました。長女の保育園までが歩いて15分くらいだったので、送り迎えの帰りに次女を抱っこ紐であやしながら数問のBehavioral QuestionsとTMAT、Resumeの練習をするようにしました。

  • 私の場合、インタビュー前にはその学校が大好きになっていて、本番で予定の時間をオーバーするほど話こみました。自分の好きな学校をもっとよく知る機会だと思っていると楽しく時間が過ぎていきました。結果として完成度よりもどれだけリラックスできたか、の方が大事かもしれません。


10.最後に

まずは何よりも家族に感謝したいです。家族の協力なしではMBAに挑戦することは出来ませんでしたし、妊娠中で大変なことがわかっていながらも背中を押してくれた妻には頭が上がりません。長女は休日のお出かけを我慢してもらったりもしたのですが、幼いながらに応援してくれて、とても励みになりました。

 

Tepperのキャンパスビジットをした時に感じたワクワク感が日常になり、本当に楽しく毎日を過ごしています。Pittsburghに住んでみて、改めて治安の良さ、日本人コミュニティで助け合える環境、そして子供が楽しめる施設やイベントが多い町であることが本当に良かったなと思います。家族もPittsburghの生活を楽しんでくれています。

受験生のみなさんは、スコアに悩まされたり、受験の中でアップダウンがあるかと思いますが、私にとっては自分を見つめ直す良いチャンスだと思い、毎日を過ごしていました。受験活動をしていた半年間はところどころ記憶がないくらい大変でしたが、それでも楽しかったですし、プラスになったことが多かったと感じています。MBA入学後をイメージして、最高に楽しく受験生活を過ごされること、最終的にはご自身の願う結果になることをお祈りしています。

 

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