ピッツバーグって日常生活的には住みやすそうだけど、なんか地味なんだよなー、イベントとかないのかよ、とか思ってる、そこのあなた。私からは、近場(?)の旅行/お出かけスポットを招待したいと思います。筆者は本人+妻+猛獣2匹、もとい男児2人で留学しているので、以下の内容はファミリー向けにもおすすめです。
まずは、近隣の遊園地(Kennywood)を紹介します(公式サイト:https://www.kennywood.com/)。今年(2019年)に開業したSteel Curtainというジェットコースターが目玉です。全米で今年最高の評価を得た新コースターで、かなり激しいです (https://triblive.com/local/pittsburgh-allegheny/kennywoods-steel-curtain-wins-best-new-roller-coaster-award/)。 遊園地全体としては、ジェットコースターなどの絶叫系が多く、日本でいうと富士急ハイランドのようなイメージですが、幼児専用の遊園地ゾーンも非常に充実していて、筆者の長男(7歳)だけでなく、次男(4歳)も大満足でした。アトラクション間の距離が近い上、ディズニーワールド等と違って、少ない待ち時間でストレスなく、どんどん乗れるのが良いです。1日中滞在すれば全アトラクションを体験できるくらいの丁度良い規模です。因みに、Pittsburg* Plungeは、某ネズミーランドのスプラッシュなんちゃらが児戯に見えるくらい、びしょ濡れになるのでご注意ください。
また、近隣の遊園地というかイベントですが、米国のお祭りCountry Fair/Festivalもおすすめです。各地の農場で夏の1-2週間開かれるお祭りですが、アメリカの農場なので日本とは規模が桁違いです。移動式の遊園地も来ており、日本のそこらの遊園地よりも激しいアトラクションが多く来て、しかも超のつく格安で楽しめます。筆者のおすすめはPittsburghから車で30分くらいのWashington Countyですが、農場で育てた家畜の品評会やレース、イリュージョンなどの比較的穏やかな演目もありましたが、スクールバスが激突して戦うイベントや、並べた車の上を猛スピードで加速した大きなモンスタートラックが大ジャンプする、泥まみれの中の妨害ありのバギーレース、という日本では見られないようなスケール感のイベントを見れるのが醍醐味です。何が凄いって、たまに本当に失敗します。
学校付近でも、教会で行われるStrawberry FestivalやCarnegie Libraryで行われるExtravaganzaなどののどかな祭りがあります。受験や就職でもボランティアを評価する社会システムの影響も強いのでしょうが、超高齢者や障碍者も含めた多くのボランティアが参加していたのが個人的には興味深かったです。そういう方々はやはりミスもしますが、そういう点には参加者も、いちいち文句を言うのではなく、びっくりするくらい寛容でした。
お祭り的なものの中で、個人的に印象に残ったのは、Carnivalという長男の小学校の文化祭です。高学年がアトラクションを作り、低学年が遊ぶという基本システムは日本でもありそうなのですが、水の入った樽の中に教師を生徒が突き落とすというアトラクションが、日本文化ではありえず愉快でした。「お前、私を誰だと思ってるんだ(担任だぞ)」「実は今日は朝からお腹痛いのに」「明日から宿題増やすぞ」など、先生が叫ぶのを無視して、水の中に突き落とすのはさながらダチョウ倶楽部のようでした。各国の保護者が、各国の文化などを紹介するブースを作っているのですが、内容以外にもそもそものブースの運用形態にも国ごとの違いが垣間見えるのも興味深いです。
やや遠くはなりますが、近場の国内観光地の定番は車で4-5時間で行けるワシントンDCでしょうか。スミソニアンの博物館群は正直1つ1つの博物館の中身は、ロンドンの大英博物館などに比べれば思ったほど凄くないものもあるのですが、なんせ自然史、航空宇宙、西洋美術などの博物館が一か所に集まっているので全体的には流石と言わざるを得ません。特に、航空宇宙は比肩するものが思い浮かばないです。個人的には、アメリカの歴史博物館が一番、勉強になりました。そもそもアメリカの歴史を全く知らないくせにアメリカに来た影響も多いのですが、アメリカ人の物の見方に対する理解が深まった気がします。そもそもアメリカ人向けの博物館なので、こういう風に教えられたら、そりゃ、そういう風に思うわな、、、と良くも悪くも思います。当然、日本もそうなので、他山の石なのですが。あと、DCは世界各国の大使館が集まっているので、現地の人が食べても美味しい良質な外食が集まっています。
国外にはなりますが、DC同様に車で4-5時間のナイアガラの滝(カナダ)もド定番です。国境を超えるので面倒なこともありますが、アメリカ側とカナダ側では規模が桁違いです。昼は船に乗って滝つぼに眼前まで迫り、スケールの大きさを楽しめますし(ただし、カッパを来ても濡れます)、夜のライトアップ、花火ショーは美しいです。アメリカからの観光収入を得るため、USドルも使え、英語も普通に通じるのに、なぜかご飯はアメリカより断然美味しいです。
同じくカナダでは、モントリオールがお勧めです。ケベック州は公用語がフランス語のみなので看板や表記を理解するのに少し手間取りますが、ご飯が非常に美味しくて、建築物も綺麗で、世界最大の地下街があるので天候も関係なく、行きかう人もおしゃれで街並みも非常に気に入りました。「赤毛のアン」が好きな方はプリンスエドワード島もオプションの1つでしょう(注: 私は読んだことないです)。カナダ人的にはじゃがいもの名産地ですが、ザ・風光明媚な島ですし、漁村出身の私でも感動するくらいシーフードが非常に美味しいです。正直、北米に来てからの一番のシーフードだと思います。
フライト必須ですが、国内ではやはりフロリダも人気です。ラスベガスもそうですが、ウルトラLCC(Spirit)が就航しているので、思ったより手軽で安く済みます。近距離だし、アジア人は体格も大きくないので、日本人ならLCCで問題ないでしょう。オーランドでは、ディズニーワールドを満喫しました。アナ雪さえも見たことない状態ですが、4日連続15時間近くパークに滞在しても飽きず、「アメリカって凄い」と素直に感嘆しました。設備投資の額、スケール感が半端じゃないです。フロリダからはクルーズでカリブ海にも行きましたが、キューバ、バハマなどのカリブ諸国もそれぞれ色々な文化、風景、建物、人種構成、食事などがあり、興味深かったです。余談ですが、オールインクルーシブで実は意外と割安で楽しいわりに、日本だと大したものがないので、我が家は滞米中はよくクルーズを使います。地中海にも行ったのですが、母国である日本だけでなく、居住国である米国も相対的に見ることが出来るので、非常に知的好奇心が駆り立てられました。例えば、米国に来たときは、「プロテスタントの国のわりに教会がなぜか派手だなー」と思ってたのが、フランスに行くと「やっぱり宗教芸術を反映したカトリック建築は米国より装飾が多いな」など、新しい見方になります。
皆さんも留学の際は、せっかくの米国滞在なので、自分の住むマンションから足を延ばして、どんどん見聞を広げて行ってください。では、長文駄文失礼しました。私もCNN (Convolutional Neural Network)の勉強に戻ります。
Commenti