・ イニシャル:R.H
・ 性別: 男性
・ 出願時年齢:26~30歳
・ 海外経験:無し
・ 費用:社費
1. はじめに(バックグラウンド)
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国公立文系(法学部)卒
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地方銀行(2016年入社)
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入社2年目からずっと法人営業
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海外留学、駐在経験なし。仕事で英語を使う機会もほとんどなかったので、社費派遣決定及び受験準備開始時点での英語力は絶望的な水準(TOEICすら500点台)でした。
2. Why MBA
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これまでのキャリアが金融/営業に偏っており、スキルの幅及び視野を広げるため。
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社内で身近に米国MBA卒の尊敬する先輩がおり、憧れもありました。
3. Why Tepper
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定量的アプローチに特化したプログラム(折角2年間学ぶのであれば、可能な限り再現性の高そうな分野に時間を割きたいと考えていました。)
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卒業生や在校生の人柄や雰囲気に魅力、フィット感を感じたため。
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CMUのブランド(これまでの自分とは無縁だったCSやAI等理系分野に漠然とした憧れがありました。)
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ピッツバーグの治安の良さ(安全で住みやすい都市で私も妻もとても気に入っています、日本人も多く住んでおりコミュニティも活発です。)
4. 受験プロセスの概要
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2023年4月:社費派遣決定及びTOEFL学習開始(受験プロセスでは一貫して会社指定のAGOS利用)。上述の通り、この時点での英語力は絶望的でAGOSの授業でもかなり浮いていました(特にSpeakingは壊滅的で自己紹介すらまともにできないレベル)。
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2023年6月:ひたすらTOEFL、模試(TOEFL TPO)受験し74点、Reading以外は悲惨。
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2023年7月:AGOS夏祭り参加し、ざっくり志望校をイメージ。一方でスコアメイクの目途は全くたっておらずこの時点ではTepperは完全にドリームスクール。
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2023年8月:GMAT学習開始。
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2023年9月:初めてのIELTS受験→OA6.5、同時期に受けたTOEFLは86点。IELTSの方が可能性がありそうと判断してIELTS注力
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2023年11月:GMAT(旧)初受験→630(V29,Q47) EA初受験→157(IR13,V10,Q14)※Tepper出願スコア
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2023年12月:エッセイの準備を進めつつ、IELTS受け続けるもギリギリOA7.0届かず。最後の望みで年末にDuolingo受験→125点※Tepper出願スコア
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2024年1月:年末年始でエッセイを書き上げ2ndラウンドで13校出願(全てUS校)。出願後に学校調査本格化、卒業生や在校生へのコンタクトを開始
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2024年2月:10校Interview
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2024年3月:Tepper合格通知、元々非常に志望度が高かったので即進学を決める。結果的に5校合格、4校Waitlist
5. TOEFL/IELTS/Duolingo
出願スコア:Duolingo125点
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非常に苦労しました。TOEFL→IELTS→Duolingoと受験し、出願締め切りギリギリでTepperの受験基準を満たしました。
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AGOSの方の勧めでTOEFLから対策開始(TOEFL→IELTSの転向は容易だが逆は難しいとの理由から)しました。学習開始当初は特にListening、Speaking力の成長が全く感じられず精神的に辛かったですが、ディクテーションやシャドーイング、オンライン英会話を地道に毎日やっておりました。
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最終的にはDuolingoでTepper出願しました。受験料も安く(当時$49)試験時間も短い(1H程度)救世主でした。一部他の学校(NYU等)にもDuolingoで出願しましたが受験当時のrequirementは概ね120点でTOEFL100点、IELTS7.0に比べるとかなり達成しやすいと感じました。新しい試験なので今後基準は変わっていくでしょうが、Duolingoを採用している学校も増えているようなので、私の様に英語試験で苦労されている方は検討してみてもよいかと思います。
6. GMAT/GRE/EA
出願スコア:157点(IR13,V10,Q14)
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GMAT,GRE,EA全て受験し、EAで出願しました。GMAT(旧)は630点でしたが、EAでは157点(受験当時の基準でGMAT換算700) が取れました。私の受験当時はEAで出願できる学校もそこそこありました(Tepperの他にもColumbia, NYU, Duke, UCLA等)。
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全てAGOSの授業で対策をしました。
7. レジュメ/エッセイ
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AGOSのコンサルタントに相談しながら作成しました。私は上述の通りスコアメイクにかなり苦労したため、正直そこまでエッセイに時間を割けていません。大学が経済系の学部ではないので(法学部)、これまでの会社での業務経験からビジネスへの精通具合を具体的に示せる様に意識しました。銀行で幅広い業種の企業を担当してきたので、様々なビジネスモデルに精通している的な側面を強調した気がします。
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GPAが低く(3.0未満)、大学時代の怠惰を悔いていましたが、成績証明書には数値の記載はなかったので出願フォームではN/Aor0と回答していました。日本の大学生が米国ほど成績を重視していないことはアドミッションもなんとなく認識しているような気がしたので。仮にGPAが合格者レンジを下回っていても過度に気にする必要はないかと思います。
8. 推薦状
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派遣元企業の直属上司に依頼しました。
9. インタビュー
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AGOSのネイティブコンサルタントと数回面談して内容を練った後はオンライン英会話で練習しました。インタビューは場数を踏むことでクオリティが上がってくるので志望度の高い学校はなるべく遅いスケジュールを組んでいました。
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Tepperのインタビュー準備にはかなり時間をかけました。自分の卒業後のキャリアとTepperの特徴を明確にリンクさせて伝えられる様に努めました。在校生の方との面談や学校調査を基に具体性と説得力のあるWhy Tepperを作り上げることができたことが合格を頂けた大きな要因ではないかと思います。また、直接合否に影響したか分かりませんが、面接の最後には学校への熱意を熱く伝えました。
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インタビュアーによると思いますが、私の場合は数理的スキルを問われる様な質問もなく、かなりスタンダードなものでした。
10. 最後に
約1年間の受験勉強は私にとっては精神的に非常にタフなプロセスでしたが、自分のキャリアや会社の将来の在り方について熟考したり、受験をきっかけに様々な方々に出会えたり、大変貴重な機会が得られるものでもありました。私の様に絶望的な英語力から海外MBAを目指される方もいらっしゃると思います。少なくとも私は受験準備を開始した時点では米国のMBAで学んでいる自分の姿は全く想像もできませんでしたが、自分を信じて最後まで粘り続けた結果、Tepperで充実したMBAライフを過ごさせていただいています。月並みですが、諦めなければ必ず結果が出ると思います。
皆様にとって最良のスクールに合格されること、心より祈念しております!
